昨日は娘。'19の秋ツアー ~KOKORO&KARADA~の栃木(夜)公演に行ってきました。
めっちゃ楽しかった。
ライブって凄いねぇ。なんだろうあれは。
たった2時間くらいの時間で、こうもKOKOROが満たされるなんて。
最近なぜかツアー参戦前になると気分がダウナーになることが多くて謎に欝々としてしまうんですが、ライブを観る前と観たあとで別人のように気持ちが変わってる自分に毎回驚くというか呆れます。
あれは魔法に違いない。
音楽の力で、モーニング娘。が魅せてくれる魔法。
なんて思ってしまうくらい、他では味わえない至福の時間です。
あっというまにも感じるし、2時間とは思えないくらい濃密だったようにも感じる。今回は特にそうでした。
というわけでセトリや演出など一部ネタバレしながら感想を書きますのでご了承ください。
そうそう、今回「衣装が可愛い」とメンバーもしきりに言っていたし評判も良さげだったのでそこも注目してたんですが、確かに可愛かった。ここ最近ではかなり良いんじゃないかな。
どれか一つが超可愛いというより、全体的に可愛い。カッコよくもあり、何より変なのがない。
そして1曲目から新曲『KOKORO&KARADA』。
ここでようやく聴くことができました。
つんくさんのライナーノーツを読んである程度想像はしてましたが、今回もいい感じに尖ってて最高ですね。
サビをあそこまで禁欲的にできる音楽家はそういまい。
マニアックだよねぇ。あれでちゃんと形にできるのが凄い。
まだ1回聴いただけですが、個人的には偏愛したい曲。
思わずニヤニヤしながら聴きました。
振り付けも好きです。
2階席から見た感じ、全体の揃ってる部分や逆に不揃いの部分の調和が美しくて、MVはぜひダンスショットVer.もYou Tubeにアップしてほしいなと思いました。(しないだろうけど)
曲がわりと幻想的かつリズミカルな感じなので、ダンスもカッコいい。細かい部分は忘れたけど、とにかく「ダンスいいな」と思ったことは覚えてる。
話がいろいろ飛びますがお許しください。
今回見てて真っ先に「ハッ!」としたメンバーが、よこやんでした。
ビジョンに――そうだビジョン。ハロステの映像にもありましたけど、上部の左右に小さいのが2つ設置してあるあれ、最初映像が流れたとき「ちっさ!」と思ってしまいましたよ。
まぁ一通り見て、最初に思ったよりは悪くなかったけど、別にいつも通りでいい気もする。あるいはセットの形的にああするしかなかったのかも?
とにかくそのビジョンによこやんが映ったときにですね、思わず「よこやーん!」と(心で)叫んでしまったくらいなんかハッ!としたのです。
9月のシリイベのときもずっと目で追ってしまったと書きましたが、なんだろう……注目せずにはいられないあの感じ。
髪が結構明るい茶色になったのもあるんでしょうが、それだけじゃない。なにか全体的に余裕があるというか、芸歴5年以上の中堅みたいな雰囲気がある気がします。気負ってない感じ。
それがパフォーマンスにも表れていて、これまで以上に“魅せる”ダンス、しっかりした歌声、くるくる変わる表情など目が離せません。
挑戦的な目をしたかと思えば、妖しげに享楽的な笑顔を見せもする。
享楽的な笑顔ってなんやねんと思われるかもしれませんが、『セクシーキャットの演説』の最後にビジョンに映ったあの顔は享楽的な笑顔としか言えません。ただ楽しくて無邪気に笑ってるのとは違う笑顔でした。
他にも、あんな表情ができるようになったんか……と何度も思わされましたよ。セクシーな表情や動きも板についていて、なんか一気に垢抜けたというか、一皮むけた感じが凄かったです。
セクシーキャットで言ったら生田えりぽんもカッコよかった。
例の長いポニーテール(ウィッグ)でソロパートの「迷惑ばかり」を歌ったときの美しさやばい。
ヒールも高いので、とにかくスラッとして見えてめちゃくちゃ美しいです。本編の後半になると衣装の布面積も減ってくるわけですが、そうなるとより美しさが際立ってきます。シルエット的にも綺麗だし、他のメンバーとかぶらないという意味でもあの長髪ポニテウィッグは素晴らしいですね。くしゃっと笑ったときのギャップも良い。
今回はセトリもなかなか好き。
『青春Say A-HA』が聴けたのも嬉しかったし、久しぶりの『負ける気しない 今夜の勝負』も良かった。
『自由な国だから』の間奏明けがまーちゃんのソロパートなんですが、階段の中央に座りながら目の前にいるかえでぃーの手を握って歌うんですよ。
なんなのあれ。鼓動が高鳴る!
あそこだけ急に物語が始まってるじゃないか。階段に座ってちょっとうつむきがちに歌い始めるまー。そこより少し低いところにナイトのようにひざまずいて手を差し伸べるかえでぃー。
ほんの数秒だけど、あそこやばいですね。やばいです。
かと思えば『ロマンスに目覚める妄想女子の歌』では階段に座るリーダーをまーさくが挟み、「抱きしめた後に口づけて」と歌うまーに口づけしようとするリーダー、それを避けるまー、隣ではリーダーにしなだれかかって口づけしようとする小田ちゃん、それを避けるリーダー。そんな幸せな光景が繰り広げられ。
そういえばフクちゃん、珍しくポニーテールでした。
本人的にあまり好きじゃないらしいのであまりやらない髪型ですが、言うまでもなく可愛いのでもっとやってください。
13期14期とほまたんめいちゃんでのMCについて。
めいちゃんはとにかくふりかけご飯をよく食べるという話。
それはもう、尋常じゃないくらいふりかけご飯を食べているらしいです。味はいろいろ変えるそうです。一番好きなのは鮭。
ちなみに加賀さんはよく醤油ご飯を食べているといってイジられていました。
「食事のなかで、おかずがメインかご飯がメインか」みたいな話になったとき、かえでぃーが「ご飯があってこそのおかずですよ!」と言ったら「あなた醤油ご飯だからおかずないじゃん!」とツッコまれ。
身長の話にもなり、ほまたんはかえでぃーとほとんど変わらないくらい背が伸びたとか。
よこやんとちぃちゃんで15期ふたりを挟んで立つと、見事な山型になっていましたね。
そこでよこやんが「実はわたし脚がアコーディオンみたいになってて、伸ばすと180センチくらいあるんですよ」などと言い出しました。
するとほまたんが「わたしアコーディオン弾けるので今度横山さんの脚を……」と乗っかってきて焦る横山さん。
よこやんはMCでも中堅のような安定感を見せつけ、変なことを言い出すとお客さんからエーイングを食らい、「私の話を聞いてぇ~!?」と返すなど、すっかりバラエティ担当みたいになってます。
このメンバーだとちぃちゃんもガンガンツッコミを入れてくるので、すっかりモーニング娘。に馴染んでるなぁと嬉しくなりました。
ほまたんが「加賀さんがおっしゃった」と言いたいところをどうしても「いっしゃった」と言ってしまうのが最高でしたね。
違うよ、おっしゃっただよ、と教えられても「いっしゃ……あ、お、いっしゃった」と、どうしても「おっしゃった」が言えないほまたん。可愛すぎて頭を抱えたくなりました。昼公演では「栃木」を「とちじ」と言ってしまったらしいです。そんなことある?w
このMCを見ていて、(ステージに)先輩メンバーが13期14期しか出てないということになんの違和感もおぼえなかった自分がいまして。
それくらい彼女たちがモーニング娘。でいることが当たり前になったというか、もう新人じゃないんだなというのを(まぁそりゃそうなんですけど)より感じたと同時に、着実に流れている時間というものに少し感傷的にもなったり。
12期もそうだし、9期10期11期もそうだったけど、ついこないだ加入したばかりだと思ってたのにもうグループの中心になってるんですもんねぇ。
そして新たなメンバーも加入して、モーニング娘。が巡っていく。
そんな感傷に浸っていたんですが、その直後に9期10期11期のお姉さま方が出てきて『抱いてHOLD ON ME!』で貫禄のパフォーマンスを見せつけられ、「アッ、まだまだモーニング娘。をよろしくお願いします!」という気持ちになりました。
この5人の完成されてる感じ、凄い。
まるでプラチナ期の5期6期を見てるかのよう。
年齢的にも芸歴的にもそのくらいなんですよね。うわー。
続いて12期3人での『私の時代』。これこの日にセトリが変わったみたいです。
12期がこの曲を歌うというのが良い。「そろそろ行くよ私の時代」、まさにそんな時期にきてる。
12期もみんな歌に余裕が出てきたよね。いい感じに力が抜けて、すごく安定してる。実に頼もしい。
上手く言えませんが、生で観て聴いて感じてほしいです。
『ロックの定義』を歌った13期14期も、この2年で驚くほど成長しています。
こないだ'17の(どぅー卒コン)ライブ映像を見てたんですが、そのときとは比べものにならないくらい堂々とパフォーマンスしている姿に感動しました。
よこやんが凄いと言いましたが、かえでぃーもちぃちゃんも凄い。
かえでぃーはふとした表情にドキッとさせられます。カッコいい、そして美しい。動く絵画みたい。そして歌声はパワフル。なんかもう佇まいが二次元です。
ちぃちゃんも、以前は声量がやや不安でしたが、しっかり声を出せるようになりましたね。(先生気取り)
ここはちぃちゃんの地元ということで、曲終わりにビジョンに抜かれることが多かったです。可愛いだけじゃなく、カッコよさもある。
そして15期。
15期の話をしよう。
わたくしはこの栃木公演でようやく15期の本格的なパフォーマンスを目にすることができたんですが、「本当にこれが初ツアーなん?」と思うくらい問題なく歌って踊っている姿に驚きました。
りおちゃんなんて歌もダンスもまったくの素人からやって数ヵ月でここまで出来るようになるとか凄くない?
デコ出しも可愛かった。ほまたんもめいちゃんもどちらかと言えば薄い系の顔だと思うんですけど、りおちゃんはハッキリした顔だからデコ出しも似合ってます。遠くからでも見つけやすいのもいい。
15期は『好きな先輩』を歌ったんですが、りおちゃんの「ああ 上手くできません」から始まるわけです。
そのときの安定感、安心感がすごかった。
妙にしっくりくるというか、まず歌が上手い。「上手くできてるやん!」とツッコミたいくらい上手いです。声質も好き。
ほまたんは可愛らしさのなかにも勇ましさのある歌声と、先輩たちにも見劣りしない見事なダンス。
めいちゃんは研修生からの安定した歌声とパワフルなダンスが印象的で、存在そのものがひたすら可愛いマスコットのようでもありました。
3人とも先輩たちのなかにいてまったく悪目立ちしないのに、新人ちゃんらしい初々しさもあって微笑ましいという離れ業をやってのけています。
新メンバーの初ツアーとしては文句のつけようがありません。
思ってた以上に優秀で、将来有望と言えましょう。
そんな15期が歌う『好きな先輩』に、なぜか涙が出そうになるわたくし。
なんかもう、新メンバーの門出を見てるだけで泣けてくるようになったよね。先輩たちにもああいう頃があったんだとか、いまはあんなに成長して嬉しいとか、この子たちもいずれそうやって成長してくれるんだろうなとか、そういう気持ちになってしまう。
「頑張ります!先輩!」と笑顔で言う15期が眩しかったです。
おじさん泣いちゃうよ。
ここまでだいぶ長くなりましたが、まだまだ言いたいことはあるのでお付き合いください。
良かったポイントがありすぎた。
例のまーちゃんのピアノ。
チェルと回替わりのようですが、この回はまーちゃんでした。
『雨の降らない星では愛せないだろう?』のイントロ+α。
あれめちゃくちゃ緊張するんだろうなぁ。でも本当に美しかった。
メロディーも美しいんだけど、弾いてるまーちゃんの美しさよ。
いっそ神々しいくらいで、思わず息を呑んで見入ってしまいました。
イントロだけでなくAメロとアウトロも弾いていましたが、アウトロを弾き終わったあとのどこか安心したような、慈悲深い女神のような微笑みが印象的でした。まーちゃんがどんどん高みへと飛翔していく。
まーちゃんはちょっとミステリアスな雰囲気を出してきてますね。
前からそういうのはあったけど、よりそれが増してきてる。中二病の人がドハマりしてしまいそうなオーラとでも言おうか。
歌声もハスキーな感じですごく良い。どうしたって注目せざるを得ない才能です。
そんなまーちゃんとは対照的に、ダイナミックな歌とダンスなのが真莉愛ちゃん。
長い髪の毛をブンブン振り乱し、長い手足をフルに活かして踊る踊る。
『ザ・ピ~ス』の「HO~ほら行こうぜ」の振りであんなに重心落とすかね?と思うくらい、すべてに全力なのが素晴らしい。
あゆみんのダンスにも惚れ惚れさせられました。
小田ちゃんの歌とかあゆみんのダンスとか、もう言うまでもなく素晴らしいから改めて褒めるのもアレかなーと思うんですが、やはり素晴らしいものは素晴らしい。
モーニング娘。全体を支えてるのが、先輩たちの圧倒的な歌とダンスなんでしょうね。そこに12期13期14期の若い才能が加わって、15期の新たな魅力が付随してひとつの芸術になる。
はいメドレー。
メドレーの演出がめっちゃカッコよかったんだよ!
アレンジされた『HOW DO YOU LIKE JAPAN』のイントロから始まり、メンバーがピラミッド型セットの各地に立つシルエットが見え、すだれみたいなやつが上にあがってマイクスタンドを持ったメンバーが登場するあの演出。(言葉で説明しきれないすまん)
あそこめっちゃカッコよくて感動しました。
考えた人やるやん。
マイクスタンドで歌うのもカッコよかったねぇ。
あれも、それぞれ個性が出る。あゆみんとまーちゃんの違いを見てるだけでも楽しい。(どっちもカッコいい)
相変わらずメドレーの繋ぎの音も最高で、そこのダンスもカッコよかったです。とにかく全部カッコいいこのメドレー。
久しぶりに『直感2』なんかも聴けちゃったりしました。
(『直感2』と書きましたが、もしかして『直感~時として恋は~』だったのかもしれない。わからん)
『ドッカ~ン カプリッチオ』は(メンバーもお客さんも)ジャンプする場面がたくさんあるわけですが、これが来年からは見られなくなるのかと思うと少し寂しかったです。ああいうのはアリにしてほしいな。自分ファミリー席だけども。
あとは123とかアユハピとかアイサレンダーとかWiLとかおなじみの盛り上がり定番曲が続いて最高の時間だったよ。(さすがに長いので端折ります)
メンバーが14人もいる上にみんながそれぞれ素晴らしいから、とにかく目が足りない。視覚が足りません。
ついでに記憶力も足りない。すべてきっちり覚えていたいけど、そうもいかないのがもどかしい。その瞬間だけの歓びを感じるしかないのが。
アンコールは知沙希コール。
白のサイリウムが綺麗でした。
『Hey Unfair Baby!』もハロステで音源は聴いてたけど、生歌を聴くのはこれが初。
これライブで聴くとさらに良いね!なんでシングルじゃないのかマジでわからん!曲も良いし盛り上がるし綱引きもできるし、シングルじゃないならせめてライブの定番曲として毎ツアーやってほしいです。
最後の挨拶、並んでる順番がバラバラなんですけど、その並びで挨拶していくのがなんか新鮮でした。
少しだけ書きますと、よこやんが「わたし森戸さんのことが大好きなんですよ~。ここは森戸さんの地元ということで、森戸さんの好きなところを言いますね。森戸さんは、みんなが飽きてるようなギャグも笑ってくれるんです」とにこやかに話してたのに、急に「なんか涙出てきちゃった……」と泣き出してしまって驚きました。
ホントになんの前触れもなく泣いたからビックリしたよ。
思わず駆け寄ってよこやんを抱きしめ、「私も大好きだよ」と慰めるちぃちゃん。
なぜ泣いたのかはわかりませんが、まぁいろいろあるのでしょう。
そんなところも含めて、この日のよこやんはとても素敵でした。
あとはなんだろうな……えりぽんがちぃちゃんの話をして「最初は人見知りしてたけど最近はモーニング娘。のことを大切にしてくれてるんだなって感じることが多くて嬉しくなりました」みたいなニュアンスのことを言ってて、そんなえりぽんにじーんときましたよ。
いつも自分自分な感じだけど、なんだかんだ言ってモーニング娘。とメンバーを愛している生田さんの優しさを垣間見た。
あゆみんも「世の中生きてると、頑張っても報われないこともあると思うけどコンサートで私が全力を出すとみなさんも全力で返してくれるのが凄く嬉しくて頑張れる、だからみなさんに凄く感謝をしている。みなさんも日頃上手くいかないこともあるだろうけど私たちをこれだけ元気にしてくれるパワーを持ってるんだからきっと何か良いことがありますので頑張っていきましょう!」みたいなニュアンスの話をしてくれました。あくまでニュアンス。
あと、ほまたんが「栃木県は餃子が有名なところですが、今日のライブも凄く楽しかったです!岡村ほまれでした」みたいな謎の挨拶をして会場がざわつきましたw
餃子の話は?w
そんな感じで、ラストは『青春Night』で締め。
大ラスがこの曲なのも結構アリだなと思いました。
楽しく盛り上がって終われる。
涙ッチとかHappy大作戦とかもいいけど、青春Nightのこの感じもいいね。
以上、たいへん楽しいライブでした。
観てる最中、「これはブログに書き切れん」と思いましたけど、やっぱり書き切れませんでした。
これだけ書いてもまだまだ書き足りないことがある。
でもさすがに長くなりすぎたのでこの辺にしておきます。ここまで読んでくれた人はいるのか……。
モーニング娘。'19全体でのパフォーマンス、期ごとのパフォーマンス、それぞれ観て思ったのは「モーニング娘。って最高じゃないか!」ということでした。
それしか言えないのかというくらい「最高」と言ってしまってますが、そうとしか言いようがないくらい最高なんだからしょうがない。
こんな素晴らしい、奇跡みたいなグループを応援できていることが幸せです。
次行けるのは千秋楽の代々木。
それまで長いけど、栃木で満たされたKOKOROとKARADAを12月までどうにか保ちつつ、楽しみにしたいと思います。
ちなみに買ったグッズはこれ。
Dマガの他に、久しぶりにピンポスを1枚。地元のちぃちゃんを引き当てました。そして珍しく日替わりソロなんかも。小田ちゃんが可愛かったのでつい。