Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

2014年1月に韓国映画と出会い、映画について書かせていただいてますカチンコ

音楽はCoccoが大好きです。
最近は英国の70年代のロックにも熱中してます音譜

映画がお好きな皆様、是非、読んでください…!!

※ コメントのお返事が遅いですあせる

 

 

 

 

 

column アジアへの憧れ

 

映画とはまた違う話題なんですが、YouTubeでフッと表示された動画が気になったんですけど、ベトナムではレスリングという競技が非常に盛んなのかな ―― と思いました。

 

「~かな」というのは私が思っただけで現実はわからないからですよ。

そう思ったのは動画を見ると、もちろん体育館などでの大会もあるんでしょうけど、ローカル色が強そうな村のお祭りの会場で、人々が賑わって試合を観戦してるんですね。

まず、なんだか可愛い感じの踊りがあって、試合中はずっと太鼓がトントントトントントトントントン…とね。

検索すると400年の歴史があるそうです。

 

確かに何となく祭りといえばプロレスでも招聘して「景気良くやっとくれ」というコンセプトが日本でも成り立ちそうです。

お相撲もお祭りとつながりがありそうですよね。

 

興味を惹かれたのは男性選手だけでなく女性たちの試合も注目を集めていたことです。

かなり体格のいい、鍛えた若い女性たちが対戦してました。

当然、急にはできないと思いますので普段から鍛えて練習しているんでしょう。

もしかしてそれが仕事なのかなと思いました(日本のお相撲のように勝つと懸賞金がもらえるようです)。

 

会場の雰囲気を見ると、もちろん勝敗や試合の展開なども注目されてるんだろうけど、女性の取っ組み合いだからっていう魅力も人気なように思えたんですね。

 

あ、ベトナムではこういったこともあるのか、と思いました。

「戦う女性」が人気なことがね。

戦いに打ち込むのが可愛い、かっこいい、ので観たいみたいなはてなマーク

頑張る女の子たちの輝きといいますか。

 

 

それと意外だったのが女性と男性の試合も普通なことですね。

笑いも起こってますが、女 VS 男の試合というのも意外でした。

普通、女性側が嫌がると思うんですが、そういったいやらしさがない国なのだろうか。

 

あ、男女ともタトゥーを入れてる方が少なくない印象でした。

 

しかし、試合は真面目なもので、見たところ相手を怪我さすようなことは避けるのが当然のようです。

だから非常にスポーツ的に冷静そうで、相手に怒りを感じてやっつけたろうという雰囲気ではない。

そこがまたベトナムなのかなと思いました。

競技であっても取り乱さないというような。

 

これがプロレスとなると、ルールがね~、グチャグチャになって誰も守らないし、かなり興奮して相手を殺さんばかりになるでしょ。

そこが過激でいいということなんだけど、やっぱりね~、グチャグチャで収拾つかないじゃないですか~。

客席にまで暴れ込んでケンカがおっ始まってるわけですし。

ベトナムのお祭りプロレスはマナーがあり穏やか…。

 

そうかと言って、私が観客だったらちょっと退屈してしまうと思う…汗

レスリングのルールや見どころもわからないし…。

 

ひとつ、あのロープのビヨ~ンがないのがね~、あのビヨ~ンがあるから面白いと思うし、あのコーナーから飛ぶのね、あれがあるので、「おおビックリマーク」と思うんですよね。

どうもロープのビヨ~ンがあるなしが大きいと思うんですが、あのビヨ~ンも競技的には収拾つかない方向に引っ張ってるのかもしれない。

怪我もそれでしそうだし。

 

何かの本で読みましたが歴史上、シルクロードを商人たちが行き来して出会う中でレスリングやお相撲が広まったこともあったそうです。

商人の一団同士が出会ったらちょっとやってみますか、みたいな。

で、「お互いやりますな~」と親交を深める。

だからユーラシア大陸でもどの国もレスリングやお相撲があるそうです。

だからベトナムではお祭りで発展して行ったんでしょうね。

やっぱり日本のお相撲の方に近いように思いました。

 

YouTubeの動画でベトナムの人々の暮らしに少し触れた気分です。

 

追記:頑張って調べたんですが、このお祭りレスリングはベトナム語で「Đấu Vật Dân Tộc」=民族レスリングというようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鮫肌男と桃尻女 (1999年)

 

 

いつも読んでくださり、本当にありがとうございます(^-^)ノ

 

観た映画の感想を書かせてもらいます。

 

先月の24日でしたけど、『仄暗い水の底から』(2002年)を観て次に1999年の作品『鮫肌男と桃尻女』を観ました…カチンコ

 

真面目な話、私が漫画を一番読んだのは10代だと思います。

 

そんな中で出会ったのが望月 峯太郎先生の『バタアシ金魚』ですが、これがホントに面白かった。

 

それでその後、『バイクメ〜ン』、『お茶の間』、『座敷女』、『鮫肌男と桃尻女』といった望月先生の作品を読んだんですね。

中でも『バイクメ〜ン』は私の人生哲学というか、暮らしの中でどうあるべきかといったものに少なからず影響を与えてもらってるわけです。

私の中の「ロック」の定義には『バイクメ〜ン』が非常に大きいのかもしれません。

できたらホンマに「モーターサイクル」…バイクに乗るくらいの生き方をしたかったほどでしてな(しかし心配症だしめんどくさがりなので一歩が踏み出せませんでした)。

 

で、『ドラゴンヘッド』は1巻だけ読んで、その後、中断することになり汗

徐々に漫画も読まなくなってしまうわけです汗

 

が、私の頭の中には望月先生の漫画がちゃんと入ってます。

 

『鮫肌男と桃尻女』は1巻モノで、犯罪アクション+恋愛漫画でしょうか ―― 組の金を持ち逃げした「かっこいい男」が鬱屈を抱える「カゴの中の女」と出会い、殺戮が展開される血なまぐさいながらも、カッコイイ漫画です。

漫画の表現、演出としてどう凄いか、私に説明することは困難ですが、やっぱりさすがな作品です。

「ジョン・ウー」ってわんこも出てきますし。

 

 

 

 

 

 

 

 

それで ―― 『鮫肌男と桃尻女』は1999年に石井克人監督の手によって映画化され、そん時、私も雑誌の広告などで気づいて興味を惹かれたわけですが ―― 京都はみなみ会館さんだったと思いますけど公開されて…でも、私は観に行きませんでした。

公開は知ってたんですが…他にやることもあったんでしょう。

 

それから20数年、ようやく先月、観たわけです。

 

で、観たあとで知ったんですが ―― 本当に何かの偶然なんだけど ―― 鮫肌男と桃尻女 2Kレストア ニューマスター Blu-rayが今月の29日に発売になるそうですNEWクラッカーNEW

 

いや、なんだか出来すぎた話でわざとらしく感じられるかもしれませんがあせる

ホントに偶然のシンクロなんですってばあせる

 

 

 

 

 

 


一世を風靡した石井克人監督作
浅野忠信の代表作の1作がニューマスター初Blu-ray化!


本作で1999年に彗星のごとく監督デビューし、その後「PARTY7」「茶の味」などオルタナティブな日本映画を生み続け時代を変えた石井克人監督の長編デビュー!
今や国際的スターとなった浅野忠信(「バトルシップ」「モータル・コンバット」)を日本が、世界が発見するきっかけとなって記念碑的衝撃作!


作品内容
「バタアシ金魚」「ドラゴンヘッド」の望月峯太郎による傑作コミックを、長編映画デビューとなる石井克人監督がスタイリッシュに映像化!主演は浅野忠信、小日向しえ。岸部一徳、寺島進ら名優陣が脇を固め、宮崎駿作品の声優としても活躍する我修院達也が殺し屋山田を怪演。劇場公開当時、邦画ミニシアター系映画として数々の記録を塗りかえ、世紀末を騒がせた異色作が待望のニューマスター・初Blu-ray化!
初公開:1999年2月シネセゾン渋谷ほか


あらすじ
退屈な毎日、さえない自分から決別するため、ある朝、トシコは勤めていた山奥のプチホテルを脱出する。ひょんなことからヤクザに追われ獣道からパンツ一つで飛び出してきた鮫肌と一緒に逃げることになるトシコ。暴力団幹部の田抜、トシコに偏執狂的な愛情を注ぐ叔父ソネザキ、狂暴な殺し屋山田も、狂ったように二人を追う。クレイジーな逃避行、果たして二人は、逃げ切れることが出来るのか?

 

 

 

 

ともかく「2Kレストア ニューマスター」版がリリースされる前に観たわけですが、やっぱりきっと「2Kレストア ニューマスター」の方が画も音もいいんだと思います。

 

物語は日本の話で ―― 組の金を持ち逃げした鮫肌黒男は当然、組のキャラの立ちまくった全員から追い掛け回されるわけですが、その中で変態の叔父が経営するホテルで働き、キモい叔父に執着されまくって泣きそうな境遇の桃尻トシコと出会い、二人はクレイジーな逃避行、果たして二人は、逃げ切れることが出来るのか?です。

 

原作の漫画を先に読んでいるので、どう同じなのか、どう違うのか、それも興味の対象ですが、まず私は映画版がコメディとして秀でているところが非常に面白かった。

 

ブラックな笑いですよね。

登場人物があっさり死んだりするのがクエンティン・タランティーノの『パルプ・フィクション』(1994年)っぽいなあ、とまず思いましたが、映画版『鮫肌男と桃尻女』は『パルプ・フィクション』にオマージュを捧げたようなイメージがかなり少なくないように思えましたね。

登場人物の無駄っぽい会話とか。

残酷なコメディという視点で、重なる作品かもしれない。

私はまたそこも好きでしたよ。

 

もともと『鮫肌男と桃尻女』は映画的な表現で描かれた漫画だと思うんですが、映画版の『鮫肌男と桃尻女』はその映画としての強み、長所が活かされた作品ではないでしょうか…なんて、もっともらしく書いてますが、そう思ったんだから仕方がないあせる

 

漫画版との比較ではかなり違うと思うんですけど、鮫肌黒男のキャラも漫画版とは違うように感じました。

自分が年取ったからでしょうか、浅野忠信さんが若いんですよね。

う~ん、そこまで漫画版の鮫肌から発せられる経験が感じられないような気もしましたが、しかし浅野忠信さん、かっこいい。

細いですよね。

まだ20代でしょう。

 

ちなみに韓国のブロガーさんがこの映画のレビューの中で書いておられましたが、浅野忠信さん…韓国の俳優さんでいったらシン・ハギュンさんなのかも、ってことです。

そうなのか…。

 

桃尻トシコ役の小日向しえさんも漫画版のトシコとはまた違う気もしましたが鮫肌よりはもっと重なってるかな。

 

いや、そりゃま、やっぱり、ね、漫画の映画化なんだからなんぼ似せようとしても漫画ソックリな俳優さんがそうそういてはるわけでもないあせる

ただ、原作漫画をソックリに映像化しようとする作品もありますので、そういった意味では映画版『鮫肌男と桃尻女』はそこまで漫画を映画化することにこだわってないし、実写なトーンででいろいろとアレンジをしてはるんでしょう。

 

そのことについては、私は原作が好きなことも踏まえて映画として成功だと感じました。

望月先生も映画を喜ばれたなら言うことなしですね。

 

ただ、かなりコメディ色が強い分、怖さ、不気味さなどは感じなかったです。

 

漫画版ではトシコの叔父がほんとに気色悪くって…トシコが逃げたあと、トシコの下着を細かく四角に切って飲み込んで悶々とする不気味な描写があったり、個性際立つキャラクターの殺し合いな分、異常な惨さなんかも私は感じました。

映画版は怖くはなかったです。

 

ラストの変更については、漫画版のネタバレをしたくないんですけど、映画版は違うんですよね。

 

でも結果として、あれはどうなのかな、結末はやっぱり漫画版の結末と同じ形なのかな。

 

映画版は、鮫肌とトシコのかかわり、そして鮫肌と彼の兄貴分・沢田(寺島進さん)のエピソードで終わりますからね。

だから漫画のあの読み終えた時の余韻はなくなって、また違う感じでした。

 

我修院達也さん演じるパートタイムの殺し屋って多分、映画版のためのキャラクターだと思いますけど最高でしたねあせる

いや、もうホントに映画の顔というか、一番目立っててあせる

個性的すぎるけど、なんか可愛く…好きですね。

我修院達也さんの銃撃戦は映画界の銃撃戦史上に残る銃撃戦でしょう。

どうなってるのかよくわからなかったんですが、そこがまた好きでした。

 

特に気に入ったカットは、その頃、トシコがテレビか何かを振り上げて叔父に振り下ろすところ。

なんだろう、ああいう振り下ろし攻撃って好きですね。

その撮り方もたまらなく好きでした。

 

唯一、残念に感じたアレンジは、あの「組」側の紅一点の怖そうな女性キャラ…あの人も好きだったんですが、漫画とは違ったので…確か原作では後半、トシコ(なぜ下着姿だったのだろうはてなマーク)と出会うんですがね…それがなしで、映画版ではいつの間にかフェイドアウトで、あとでちょっとガッカリしてしまった。

ただ、彼女が、ライターでタバコに火をつけてもらってたことを思い出すのは良かったですね。

 

そこの変更はちょっとだけ残念に思いましたが、映画では「組」側のキャラクターがっドッと増えて、面白ろ度が上がってるのでそのガッカリを補ってあまりあるんですけどね。

 

トラヴィス・ビックルみたいに袖に○を隠しているタヌキさんは見た目は違いますな。
映画版は背が高いし。

 

漫画版でのタヌキさんの「アウトロー」にまつわるセリフは心に残るものでした。

創作の中の悪人たちはどこか愛おしい…。

 

映画版で音楽を担当されたのが、根岸 孝旨さんと長田 進さんのDr.StrangeLoveですね。

根岸さんと長田さんはCoccoの音楽的なバックアップをされてきた方々ですので私には馴染みのある方々です。

特にCoccoの2007年の『きらきら』が大好きなので長田さんは好きなミュージシャン、ギタリストの方。

Dr.StrangeLoveもCDを買ってちゃんと聴いてますよ。

 

 

 

 

 

 

 

1999年の作品ですが、その頃の映画のトレンドとかを思い出すと…思い出せないんですが、いや、何となく私の好きなその時代の映画もあると思いますが、今になって考えると『鮫肌男と桃尻女』は今だからこそ好きなのかなあと思います。

公開当時に観ていたら、今のようには観なかったかもしれない。

それもわからないけど、2024年の今、観て私は非常に良かったんですね。

 

残酷なんだけど、笑ってしまって、ホントに楽しい映画だし、かっこいいと思いました。

観て良かったし、感想をブログで書いておきたかったんですね。

 

ってことで、今日もありがとうさんでした…キスマーク

ごめんやす(^.^/)))

 


鮫肌男と桃尻女


Samehada otoko to momojiri onna
Shark Skin Man and Peach Hip Girl
상어 가죽 남자와 복숭아 소녀


1999年製作/107分/日本
劇場公開日:1999年2月6日
配給:東北新社(東北新社=レントラックジャパン 提供)

監督・脚色 石井克人
原作 望月峯太郎
エクゼクティブ・プロデューサー 飯泉宏之
企画協力 國生晃司 山本希平
プロデューサー 竹本克明 滝田和人 公野勉
撮影 町田博
美術 丸尾知行
装飾 嵩村裕司
音楽 ドクター・ストレンジ・ラヴ
音楽プロデューサー 渡辺秀文
録音 森浩一
整音 森浩一 丸井康男
効果 坂本典之 吉田朋央
照明 木村太朗
編集 土井由美子 石井克人
衣裳 菊池武夫 宇都宮いく子
ラインプロデューサー 大里俊博 石矢博
助監督 森宏治
スクリプター 皆川悦子
スチール 高宮青志 涌井直志 北島明
ビジュアル・エフェクト 木村明彦
ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー 石井教雄 伊藤太一

出演
鮫肌黒男 - 浅野忠信
桃尻トシコ - 小日向しえ
田抜政二 - 岸部一徳
フクダミツコ - 真行寺君枝
反町 - 高杉亘
山田正一 - 我修院達也
フクダミツル - 鶴見辰吾
ソネザキ道夫 - 島田洋八
沢田 - 寺島進
左 - 森下能幸
朝比名 - 田中要次(BoBA)
犬塚 - 堀部圭亮
坂口 - 関根大学
丸夫 - 清川均
深ヅメ - 津田寛治
谷口 - 山田新五郎
塩田 - 山野久治
郵便局員 - 安部聡子