2日目の朝を迎えた。

 

遅くまで仲間達と飲んでいたにも関わらず、(そして遅くまでTwitterで感想を読んだりパンフレット読んだりYouTube 見たりしていたにも関わらず)心地良い目覚めで8時には起床。普段仕事の日だったら憂鬱で仕方がないはずなのに、こんなに気分が爽快なのは、きっとあーりんのパワー、癒し効果のおかげとしか言いようがない。

昨日の余韻に浸りながら食べる朝ごはんも美味い。

 

前日DJ KOOさんの登場に多いに感動し、感謝の気持ちでいっぱいになった。こりゃあ通常盤買わなきゃいかんな、と決意。開演までの時間を使って渋谷のタワーレコードまで足を延ばすことにしていた。

 

すると、あーりん推し仲間から10時頃会場に着きますが誰かいますかー、と連絡が。僕の泊まっているホテルは両国の隣の浅草橋駅のすぐ近く。国技館までは今から用意しても30分程度。ならば、とすかさず返信し、国技館で待ち合わせすることに。

彼には申し訳なかったが、物販の後でタワレコまでお付き合い願うつもりでホテルを出発した。

 

会場で仲間と合流。

昨日物販で多いに散財したので、今日は買わないつもりだったのだが、「でんでんあーりん」がどうしても欲しくなってしまった。

というのも、twitterで「あーりんはあーりん」の応援パートのところで、でんでんあーりんを使ってあーりんに気持ちを送るという芸当をしているというのを読んで、これは是非自分もやりたい!と思ったのだ。

(すぐ人に影響されるやつです)

 

 

でんでんあーりんと生写真1セットを購入。

どう考えても今回のソロコンでしか使い道がないし、3800円もするこの商品、どんどんお金がなくなっているのに嬉々として喜んでいるのだから、我ながら相当な浮かれポンチ、いや浮かれピンクだ。

 

昼食を済ませた後、仲間のAさんに付き合ってもらい一路渋谷へ。

 

タワーレコード渋谷店では、あーりんのソロシングル発売を記念してコラボ企画を行っていた。「My Cherry Pie」「My Hamburger Boy」をイメージしたドリンクを販売していくれていた。飲みに来る機会はないかなぁと思っていたが、幸いにもこうして来ることができた。これまたDJ KOOのおかげである。(ん?KOOさんばかり褒めている?うん、元はやはりあーりんのおかげである)

ドリンク1つを購入すると青のコースターが貰える。そして、CDを購入するとピンクのコースターが貰えるのだ。

記念に1枚。

 

 

そろそろ時間。外に出ると渋谷の街は雨に濡れていた。

でも、全然気にならない。

ライブへの高揚感で心は満たされ、足取りも軽く再び国技館を目指す。

駅へ向かう途中。見上げれば、そこにもあーりんがいた。

 

 

(また横向きになってしまうの、なんで?)

 

こんなに大きく取り上げてくれてるのが本当に嬉しい。ありがたい。

 

両国駅へ近く総武線の窓から国技館へ目を向けると、そこは昨日と同じピンク一色の世界だった。

 

いよいよ、2日目の開場である。

 

2日目もグループマス席からの観覧となったのだが、今回は最前ではない。真ん中ぐらい。昨日よりステージから若干後方より。目の前で見られなくても、残念な気持ちはさほどない。最前ならもちろん嬉しいに違いないが、何よりあーりんと同じ空間にいられるだけで幸せな気持ちになれるのだ。

 

と、ここでステージに目をやると、ステージの両サイドにモニターが新たに追加されていることに気づく。

昨日のトラブルを受けて、メインモニターを修理しただけでなく、モニターの数を増やして見えにくかった席の人にも対応をすると同時に、万が一にも備えた対策をしてくれたわけだ。スタッフの方の対応の素早さ、心遣いには本当に頭が下がる。実にありがたい。

 

「あーりんture」が鳴り響き、ついに2日目の開幕である。

 

昨日のMCであーりんから

「今日は男の子dayなの。2日目は〜 えへへ」

という発言があったので、恐らく今日は女の子dayなのだろうな、という予想はしていたが1曲目は「My Hambuerger boy(浮気なハンバーガーボーイ)」からではなく、昨日も披露した映画グリースの曲、「We go together」からのスタートだった。

 

「♪We go together 

  like lama lama lama ka dinga da dinga don〜」

 

昨日と同じく3Bの子達を引き連れてあーりんが登場。ピンクの衣装に身を包み、華麗なラインダンスを展開する。

素晴らしい。

昨日も見ているが、素晴らしい。

より洗練され、完成度が上がっているように見える。

ダンスのキレも良くなっているし歌声もより響いてくる。

 

あくまで個人的な想像でしかないが、初日はやはり様々なアクシデントがあって本来の力を充分発揮できていなかったのではないだろうか。そしてそれを猛省したあーりんは、気持ちを立て直し、リハーサルを繰り返し2日目のステージに臨んだ。驚異的な修正能力と血の滲む努力で、あーりんは僅か数時間で初日をはるかに超えるパフォーマンスを見せつけてきた・・・。

 

そんなことを考えていたら、もう涙が溢れてきてしまった。

 

まだ序盤。ステージでは2曲目の「Summer nights」からテーマ曲の「ハンバーガーボーイ」へと移っていく。

3Bの子達と楽しそうに、溌剌と、時にセクシーに踊るあーりん。

楽しいステージを見ながら、僕は、それを実現させる為に彼女がどれだけ苦しい思いをしてきたか、どれほどの猛練習を積み重ねて2日目を迎えたか、そんなことに思いを馳せて、一人スンスン泣いていた。

 

2日目はそんな具合に、楽しいよりも感動の方が上回ってしまって、初日以上に記憶が飛んでしまっている。もっと素晴らしい見所があったはずなのだが、今思い出せるのは、最初から泣いていた、ということだけ。

 

「ハートをRock」と「Raspberry Dream」でちょっと落ち着いた僕の気持ち。

 

そこへ

 クワン クワン クワン ・・・

というあの特徴的なイントロが聞こえてきた。

 

なんと「桃色空」ではないか!

またここで涙腺が緩む。

ももクロの楽曲の中でもかなり感傷的な雰囲気の曲。しかもどちらかというと夏菜子や杏果のイメージが強い。少なくともあーりん曲というイメージで僕は聴いたことはない。自身のソロコンサートで、しかもまだ序盤のこの段階で桃色空を持ってくるのはあまりに意外な展開だった。

あーりんの優しい歌声が響く。高音のパートはいづみ姉さんこと加藤いづみさんがカバーしていたが、二人のハーモニーがより厚みのあるコーラスとなって響き渡る。

ラストの左右に手を振るところでは、国技館全体がピンクの波に飲まれてゆらゆらと揺れていた。

なんて感動的な景色なのだろう。

 

その景色があーりんの目にはどう映ったことだろうか。優しい笑顔を湛えた彼女は、次も驚くべき曲を持ってきた。

 

「あなたに逢いたくて 〜missing you〜」

 

言わずと知れた松田聖子の名曲。

 

今のあーりんには、多少大人びた曲かもしれない。

 

「あなたに逢いたくて 逢いたくて 眠れぬ夜は 

 あなたのぬくもりを そのぬくもりを思い出し

 そっと瞳閉じてみる」

 

あーりんにも、そんなことを思う日がいずれ訪れるのか。。。

 

本家の松田聖子とはまた違うが、しっとりと情感を込めながら歌うあーりん。

美しい。普段はそんなことしないのだが、1番の歌詞を歌い終えたところで自然と拍手をしていた。周りからも拍手が起こる。

 

途中からステージの中央部分がリフトアップし、そこへちょこんと腰掛けて観客を見下ろしながら歌う。いつのまにか、そんな余裕さえ見せるようになった。

数年前に「秋桜」を歌いこなせず涙を流していた彼女からは想像もつかない。

彼女の成長に嬉しさもありながら、歌の雰囲気も合間って、この日2度目の涙を流す僕。なんて感動的な光景だろうか。

 

歌い終わる頃には、自分だけでなく、あちこちから感嘆の声とすすり泣く声、惜しみない拍手が沸き起こっていた。

 

そして「あなたに逢いたくて」の余韻の後に聞こえてきたのは、SAYAKAの「ever since」だった。

この母から娘へという構成も見事。

 

「壊れかけた夢 拾い集めたら そう立ち上がって 

 ずっともう前だけを見て 進んで行けばいいよ」

 

叶わぬ母の恋を知ってか知らずか、娘は心に決意を秘め自らの目指す場所へと歩んでいこうとしている。あーりんとあーりんママとの関係性も思い起こさせる。あーりんの心に去来するものは一体何か。

 

僕の妄想をよそに、ライブはどんどん進んでいく。

 

 

男の子ゾーンの「小粋なチェリーパイ」からエルビスのカバー2曲。

そして手話付きの「Link Link」と「キューティーハニー」のセクシーなダンス。昨日と同じ構成だが完成度が違う。あーりんの声も良く出ているし、3Bの子達とのコンビネーションもさらに良くなっている。もう「あーりん一座」と言ってよいぐらいの素晴らしいチームワーク。キューティーハニーでせり上がって行くソファーに寝転んで

「♪ラララン、ラ、ラン、ラン、ラララララ・・・」って歌うところなんかなんとも言えない可愛さだ。

 

そしてあっという間に、本編ラスト。

昨日は「バイバイでさようなら」だったが、今日は「Happy Re;Birthday」だった。

「♪桃色の世界が揺れている〜」の歌詞の通り、

国技館はピンク色」の世界に染まっていた。美しい光景。

最後「またね」というセリフがあるのだが、ここが原曲の夏菜子の「またね」と全然違って、いい。

夏菜子のクールに語りかけるように言う「またね」も格好いいのだが、あーりんのは本当に楽しそうに「まったね〜♪」と飛び跳ねるように、二日間のこの楽しい雰囲気をそのまま象徴するかのようなキラキラとした声だった。

 

アンコールはお馴染み「さーさき!」「おい!」のコールと共に昨日と同じ展開。

ここからは、もうひたすら沸く時間帯。

もう来ないんじゃないか、と思っていたDJ KOOさんが来てくれてこの日も反抗期の生DJ。これも嬉しかった。

 

続く「あーりんはあーりん」の応援パートでは、満を持して「でんでんあーりん」を取り出し、あーりんに念を送る芸を披露。(ただペンライトをうまく脇に抱えられず、ちょっと中途半端になってしまったので個人的にはあまり納得行かずw)

 

「スウィート・エイティーン・ブギ」を挟み、オーラスはやっぱりこの曲

「だってあーりんなんだもん」。

これでとうとう終わってしまう。二日間の様々な思い出と共に気持ちをぶつける。

一緒にグループ席になったおっさん4人で、「うりゃ!おい!×4」からの「あーりんMIX」。地面に向かって拳を叩きつけ、最後の「あーりん!!!」でその拳を天高く突き上げる。狂っている。最高に狂っている。

これが「だてあり」の破壊力。

 

心地良い疲労感と潰れた喉の痛みと共に、「AYAKA-NATION 2017」は幕を閉じた。

 

<セットリスト 2017.8.26(土)>

 

01. We go together(※映画「グリース」より)
02. 想い出のサマー・ナイツ(※映画「グリース」より)
03. My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)
04. ハートをRock / 松田聖子
05. ラズベリー・ドリーム / REBECCA
06. 桃色空 / ももいろクローバーZ
07. あなたに逢いたくて ~Missing You~ / 松田聖子
08. ever since / SAYAKA
09. My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ)
10. Hard Headed Woman / エルヴィス・プレスリー
11. Jailhouse Rock / エルヴィス・プレスリー
12. ジュリアに傷心 / チェッカーズ
13. ファンキー・モンキー・ベイビー / キャロル
14. Link Link / ももいろクローバーZ
15. キューティーハニー
16. SUMMER SONG / YUI
17. Laugh away / YUI
18. 今すぐKiss Me / LINDBERG
19. HAPPY Re:BIRTHDAY / ももいろクローバーZ
<アンコール>
~DJ KOO DJ TIME~
20. あーりんは反抗期! with DJ KOO
21. あーりんはあーりん♡
22. スイート・エイティーン・ブギ
23. だってあーりんなんだもん☆