というわけで、有安杏果さんのファーストソロアルバム

「ココロノオト」が本日発売されました。

 

(お久しぶりな上に唐突な書き出し、相変わらずすみません)

 

去年7月の横浜アリーナのソロコンで、会場限定で5曲入りの「ココロノセンリツ」が販売されていますが、メジャー流通のフルアルバムという形は今回が初めて。もちろん、ももクロメンバー初です。

 

まずは、この快挙に心から拍手を贈りたいと思います。

 

幼い頃から「歌手になりたい」「横浜アリーナのような大きな会場でライブがしたい」と願っていた彼女。

喉のトラブルに見舞われても、加入当時のももクロファンから疎まれても、人知れず大学に通いながら忙しい毎日の中、諦めず努力し続け、歌唱力に磨きをかけ、ギターやドラムなどの演奏をもマスターし、昔からの夢であったソロコンサートを実現させた。

 

それだけでなく、自ら曲を書いたり、楽曲提供してくれるアーティストに自分からお願いしたり、構成やディレクションの多くを自ら手掛けてるというスゴ技までやってのけ、ついにこうして一つのアルバムを作り上げたのです。

 

そういう過程を見聞きして知っている僕らファンはもうそれだけで涙してしまうのです。もはや内容云々ではなく、アルバムが出せた、ということだけでも十分すぎるほど嬉しい!

 

しかし、しかしです!

 

贔屓目に見ても、この「ココロノオト」。

どれも素敵な曲が詰まっていて、実に完成度の高い素晴らしいアルバムではないかと思うのです。

 

「心の旋律」「小さな勇気」といった力強いロックバラードあり、

風味堂さんに楽曲提供してもらった「愛されたくて」「遠吠え」といったジャジーな曲もあり、「feel a heartbeat」「Another story」のようなロックチューンもあり。どれも非常にキャッチーで親しみやすい曲になっています。

(「色えんぴつ」だけはちょっと異質な曲かも知れません)

 

曲順は、楽曲が「産まれた順」になっているそうです。

聞く人によっては、杏果の心の移り変りとかその時その時の心情が垣間見れるかも知れません。

とは言え、特に大きな変化を感じさせるような流れは、少なくとも僕個人は、感じ取れません。

ですから、1曲目から通して聴いてもいいし、気に入った曲を抜き出して聴いてもいいし、自由に楽しめるようになっていると思います。

 

予備知識がなくても全然楽しめるし、ドライブ中や料理なんかをする時に聴くBGMとして流しても全然違和感ない、楽しい曲ばかりだと思います。

 

音楽的なことは分からないので、雰囲気だけしか伝えることができないのがすごく悔しいのですが、どの曲もメロディーが際立っていてすぐに頭に残りやすい曲調なんじゃないかな、みたいな(笑)

印象ですけどね。覚えやすい、親しみやすいメロディっていうのはとても重要だと思います。

杏果の曲はどれも親しみやすい、一聴して口ずさめるようなメロディなんです。

 

そして杏果のボーカルも非常に素晴らしい!

低音から高音まで伸びやかに出ています。

昔のように変に唸ったり、極端なビブラートを効かせることもなく、シンプルでスッと聴き手の中に入り込んでくる声です。

それでいて、曲ごとに、(また同じ曲の中でも場面場面で)雰囲気も微妙に変えて唄ってもいて、とても表情豊かなものになっていると思います。

 

どの曲を聴いても飽きが来ない。

どの曲もシングルカットできるようなクオリティを持った曲。

こういうのを「捨て曲なしの名盤」っていうじゃないかな、と。

 

昔から有安杏果を、ももクロを応援してきた人はもちろんですが、全く聴いたことがない人にも十分受け入れてもらえると思います。

ぜひ多くの人に届いて欲しいと願っています。

 

僕は初回限定盤A、B の両方を買いましたが、

オススメは、東京国際フォーラムのライブが収録された限定盤Bですね!

 

ライブの杏果は本当に凄いですよ!

ぜひ聴いて欲しいです。

そして、ライブに足を運んで欲しいと思います。

 

 

あと、蛇足ですが、ちょっと思うこと。

「アイドルではない、アーティストとしての有安杏果のソロアルバム」

っていうのも確かに対外的(ももクロファン以外の人)にはそういうプロモーションでもいいんだけど、個人的にはやっぱり「ももクロの有安杏果」のソロアルバムという理解をしたいと思っています。

 

ももクロとしての活動があったからこそ、ここまで辿り着いたわけで、それはももクロで知名度が出たからということだけじゃなく、ももクロを通して経験してきたこと、努力してきたこと、そして何よりももクロという仲間(メンバー、スタッフ、ミュージシャン等々)との絆、その全てが今の有安杏果を形作っていると思うからです。

 

アイドルはなんでもできる、アイドルは最強、そしてみんなに笑顔を届ける天下を取る、それがももクロのモットー。

だからソロの杏果も、このアルバムも、アイドルとしてのももいろクローバーZの活動の延長線上にある訳で、根っこに息づいているものは全く同じだと思うのです。

形は違っても、目指しているものは同じ。それは杏果自身も横アリのMCで「これからも、ももクロの緑担当として、」と言っている通りです。

 

だから、「ももクロの杏果じゃない」とか「ソロには興味がない」とかそんなことで食わず嫌いせずにぜひ一度「ココロノオト」を聴いて欲しい、そう思うのです。

きっとハッとさせられる曲が、思わず共感する曲が、思わずくちづさみたくなる曲がどこかにあるはずです。

 

そして、ももクロとか全然興味ねーし、っていうような人に、どうにか届いて欲しいな、と願っています。

 

<蛇足の蛇足>

発売日、オリコンデイリー2位ですって!

 

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/d/2017-10-10/

 

嬉しいね(涙)。。。