「音楽がただ音楽である場所」は貴重だ。
それはいつか無くなる。
アッと言う間に無くなる。
そして僕たちの記憶の奥底に
いつかしまい込まれていく。
カード戦士が誕生して5年、
EARNESTとして新たなスタートを切って2年、
そのパフォーマンスを見る機会は
もはや永遠に失われた。
(僕たちやプロデューサーである小林清美先生にとっては)唐突に
そして一方的に。
これまで彼女達に数々の名曲を提供し
彼女達を守り導き愛してきた先生、
そして唯一無二のアレンジのみならず
常に陰から3人を支えてきた和田洋平氏の気持ちを考えれば
それはあまりにも残酷な宣告であり
信じられない思いだっただろう。
(先生は3人からK&Mをやめる話を聞き、
息ができなくなるくらいだったと言っていた)
そしてなんだかんだ言っても彼女たちは
先生の音楽よりも何か他のものを選んだ。
それは紛れもない事実なのだった。
それが彼女たちにとって
どんなに素晴らしいものであろうとも…
唯一の救いは
先生がこれからは自分の楽曲や活動に力を注ぎたいと言っていること。
小林清美のファンでありジャンキーである自分にとって
それが何より嬉しいことであるのは言うまでもない。
結局カード戦士は
天の悪に負けたのか。
約束編の約束は果たせないまま終わるのか。
しかし先生が歌い続ける限り
戦いはまだまだ続く。
天の悪は僕や君の
心の中にいるのだ。
そして弱い心の持ち主である僕には
これからも先生の歌が必要なのだ。
ずっとずっと僕たちに
きよきよのご加護を…