ビヨってハローのなかでもわりといろんなお仕事をやらせてもらえてる印象があって、最近こそ多少落ち着いてはきたけど、ビヨがデビューした当初なんて事務所がやたら大プッシュしてたよなぁと思うんですよ。ここ最近のつばきみたいに。いやそれ以上だったかな。

 

 

だから、そんな環境にいてさえ「別の場所で歌を歌いたい」と思い卒業を決意してしまうものなんだなぁと純粋な驚きがあったりします。

 

 

 

 

まぁ実際内部のことなんてヲタクにはわからないし、メンバーがどう思ってるかなんてことも勝手に想像するしかないわけですけど。

 

 

 

言ってしまえばそれなりに恵まれた環境にいて、ポジション的にも悪くないところにいて、にも関わらずそれを手放す選択をするというのは、ちょっとわたくしのような人間には少々信じがたいことのようにも思えるわけですが、こういうときいつも思い出すのは元モーニング娘。の鞘師里保ちゃんのことです。

 

 

そういえばりほりほも若干17歳にして、モーニング娘。の絶対的エースという誰もが目指すようなポジションを手放し、卒業していったよなぁ……と。

 

 

本人曰く、将来を鑑みて「このままじゃいけない」と強く感じたんだとか。

 

 

焦りみたいなものがあったのかもしれません。

モーニング娘。にいることがダメというのではなく、ただ「このままこれを続けていくだけ」なのは自分にとってプラスにならない、と思ったのかなぁ。というのはわたくしの想像ですが。

 

 

 

つまり、恵まれた環境にいるからこそ、悪くないポジションにいるからこそ、「現状に満足したくない」と考え、時に焦りすら感じ、次の道に進もうとするものなのかもしれない。

 

 

と思いました。

 

 

 

逆に現状に不満があったほうが、もっと頑張ろうとか改善しようとか奮闘することで、その環境に残り続ける場合が多いとか。

 

 

まぁあくまで一例だし想像ですけど、そういうこともあるのかもしれません。

 

 

 

有能であるならば尚更、「もっと広い世界を見たい」とか「違う景色を見たい」と感じ、それを実行に移すものなのかも。

 

 

だって彼女たちはまだ若い。

未来は無限大ですから。

 

 

あるいは未来は無限大などではなく有限であると悟っているからこそ、焦りに駆られ、早いうちに次の場所を目指すのかもしれない。

 

 

人によりけりと言ってしまえばそれまでではありますが。

 

 

 

 

 

 

一部で言われてるような、事務所が無能なせいでメンバーが愛想を尽かして去っていくんだ、みたいな論説は、まぁ個人的には同意したい面も多々ありますけど、さっきも言ったようにむしろそれなりに満足している場合のほうが早めに卒業してしまうものなのかもなぁとも思ったりするので、なんとも言いがたい。

 

 

 

たしかに芸能界に於けるビジネスの面では、お世辞にも有能とは言えない事務所さんだとは思いますが。

 

 

たとえば、こないだテレビでかっさーがやってるグループが出てるCMを見たんですよ。

ドコモのスマホのCMだったかな。

 

 

あれ見ながら、ついつい「あのままアンジュ(アップフロント)で活動してたら、少なくともこうやってCMに出るなんて可能性は低かったろうなぁ」と思ってしまいまして。

 

 

残念ながらそれは限りなく事実に近い現実だと思うし、いまのハロプロにいては見られない景色というのはたしかにあるとは思うのです。

 

 

莫大な予算を湯水のように使ってメディア露出しまくるなんて、アップフロントには到底できない芸当ですし。

 

 

 

 

 

さっきは「それなりに恵まれた環境にいて」と書きましたが、一口に「恵まれた環境」といってもいろいろあるからこれも難しい。

 

 

単に歌を歌ったりダンスを踊ったりするだけなら、このままハローにいたほうがチャンスは多いでしょう。

すでに環境は整ってるし、グループだし、イチからひとりで始めるよりいろいろと楽なのは間違いない。

 

 

ただ、良くも悪くもいまのハローは1年のスケジュールが大体決まっており、「毎年ルーティンをこなすだけ」とも言えちゃうわけです。

 

 

ありがたい環境ではあるけど、何年もそれが続けば別の景色も見たくなるものなのかもなって。

 

 

だって、わたくしよく言ってますけど、モーニング娘。がどれだけファンを増やそうと、需要があろうとも、ツアー千秋楽の会場はいつも武道館どまりじゃないですか。

 

 

長らく在籍し、長らくリーダーを務めたふくちゃんの卒業という一大イベントがあってようやく、実に9年ぶりに横浜アリーナに立つことができた。

それくらい、なんというか、どれだけ結果を出しても報われない(目に見えてわかりやすいステップアップがない)運営だとも言えるわけで。

 

 

 

メンバーは大体みんな良い子ばかりなので、そういう状況をネガティブに捉えて不貞腐れたりはしないでしょうけど、心のどこかである種の諦念のようなものが芽生えてしまっても不思議ではない環境だとも言えます。

 

 

ある程度までの安定と信頼はあるけれど、それ以上を得たいと思ったとき、選択するのは「ここを離れる」になってしまう事務所なのかな~って。

 

 

 

 

実際、長いことハロプロを続けてこられてるのはたいしたものですが、それと引き換えに、年若いメンバーが一瞬の輝きを派手に燃やして爆ぜていくような刺激は少ないんじゃないかなとも思います。

アップフロントの理念が、「現状維持」であり「安定志向」なのは火を見るより明らかですし。

 

 

表現者として有能で、それなりに野心もあるようなメンバーにとっては、この先何年も居続けたいと思う場所ではない(こともある)のかもしれない、という話です。

結局のところ、夢羽ちゃんは選んだわけですから。ここではないどこかを。

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、そんなようなことを考えました。

 

 

 

一応は前向きな卒業だと思うので、これをイコール「事務所が無能なせいで卒業するんだ」と糾弾するのは短絡的だとも思うし、だからといって「事務所はとても有能でなんにも不満点なんてないでしょう」というのもそれは盲目事務所ヲタすぎるし。

 

 

まぁ人が重大な決断をするときというのは、たったひとつの理由だけでするものではありませんから。

いろんな要素があって、最終的に導き出した結論が「卒業」だと思うので、なにかひとつだけを槍玉に挙げてあれこれ言うのはナンセンスですよね。

 

 

 

 

 

 

 

うむ。

自分の好きなグループのことじゃないと冷静に書ける。