今日はこんなことをしていました。

 

 

ラベンダーとローズマリーの

ポット上げ。

 

 

 

昨秋、庭に植えていたのを挿木して、

冬の間は水を切らさず、管理。

 

根が生えてくるまでは

水だけで良いんですね。

根が生えた頃にいったん冬眠。

 

 

 

暖かくなってきたら

栄養が必要になってくるので

ポットに植え替えて育てていきます。

 

 

 

20個以上のポット苗が出来上がりました。

 

 

 

 

30代前半、高齢者介護の仕事を離れて

障害者の施設に勤めていました。

通所授産施設と言って、障害のある人たちに

職業の機会を提供する仕事です。

 

その施設は、ハーブを商品にする

仕事を中心にしていました。

私はハーブを栽培して、原材料を

生産する仕事を任されました。

 

苗作りや畑の管理など、

障害のある仲間へのケアと併せて、

忙しい毎日を送っていました。

 

しかし、忙しい毎日だったけど、

成果はまったく出なかった。

毎日どこかの畑へ行って

トラクターで草引きしてました。

 

そんなことばっかりしてたら

もちろんお金も稼げません。

 

ある、とても暑い夏の日のこと。

出入りしていた福祉コンサルに

こんなことを言われました。

 

「植物を育てられない人間が、

障害者を大切にできるはずがない。

お前たちは障害者を食い物にしている」

 

ハウスの苗は暑さで水切れを

起こしている。半分枯れている。

 

炎天下の中、ハウスの中で

ろくに休みも取らずに障害者を

働かせている。

 

ろくに給料も払ってないのに

自分たちは職員だから

安定した給料はもらえている。

 

そういうことが言いたかったんだろうと思います。

 

一生懸命頑張っているのに

それはないだろ、と思ったけど

そう反論できないぐらい正論でした。

 

その言葉が身に沁みて、

2年でその施設を退職しました。

何も貢献できていない私。

ただ自分が食べるためだけに

ここにいてはいけないと思ったからです。

 

 

 

この経験は、私にとって

とても大切なものでした。

 

仕事を真摯に行うこと。

仲間を大切に思うこと。

どんな意見も素直に、

謙虚に受け止めること。

 

あの時の、

苦しかったこと、

申し訳なかったこと、

情けなかったこと。

 

苗づくりをしていると

その時の感情が

湧き上がってきます。

 

今の自分はあの時の自分と比べて

成長しているか、進化しているか、

手を抜いていないか。

振り返る貴重な時間になりました。