「課題分析標準項目」各論その2は「言葉の整理」です。

 

「課題分析標準項目」は平成12年の制度当初から示されたもので、約四半世紀を経て時代に合わない表現も目立つようになりました。

 

なかでも「(認知症による)問題行動」という言葉は、「支援者側から見て”問題”と感じる行動」を意味するものであって、今はそういう認識を正される時代です。今回、「認知機能や判断能力」という項目の中に含められています。

 

そして、私がもっとも良かったと思うのは「7主訴」の項目です。この中に「要望について記載する項目」とありますが、この「要望」という言葉につよい違和感を感じていました。

 

ながらく悪いケアマネジャーの見本として「御用聞きケアマネ」が挙げられていました。利用者や家族の要望のみを聞き、必要なサービスを調整しない、または不必要なサービスを過剰に提供する、といったことが指摘されていました。

 

それなのに「要望」をアセスメント項目に入れるってなんなん?と思っていました。誤解を招く表現だと思っていました。今回「意向」という言葉に改められたようですが、言葉の意味を考えても「意向」のほうがずいぶんをふさわしい気がします。