ミツのロックなライブレポート

ミツのロックなライブレポート

1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

D_Driveライブ横浜@新横浜NEW SIDE BEACHに行ってきましたー!

「D_Drive Special Live 【DYNAMOTIVE】」


D_Driveのスペシャルワンマンライブである。8月に新譜『DYNAMOTIVE』を発売し、そのお披露目にライブ活動を続けてきたわけだが、今年を締めくくる総決算のライブという位置付けだ。

ファンクラブ優先入場ではあるが、随分と早めに到着した。
知り合いばかりだったので交代で食事へ。祝い事ということで、すぐ近くで贅沢に鰻を。
祝い花も無事到着。
この日の午後から、停電の影響により東海道新幹線は東京-新大阪間全線運転見合わせという状況だった。遠征組は帰ることができるのかという心配も頭によぎりながら開場を待つ。

15:00開場。スタンディングライブであるが、Yukiさんの目の前の最前列下手寄りセンターに陣取った。15:30を5分ほど過ぎた頃、いつもとは異なる風を切るSE音が鳴りしばらくすると警報音と缶が転がる音。すると幕が開き軽快なChiikoさんのドラムより"Red Light, Green Light"からいきなりスタートした。この日ならではの演出ということだろう。

すかさずYukiさんのギターがメロディを奏で"Begin Again"とアルバム通りの展開。そしてToshi君のベースがリズムを刻み"いいね"👍のサインの"Thumb Up"。アルバム『DYNAMOTIVE』より、もはや今年の鉄板とも言える曲が続く。

Yukiさん、「こんにちわ~!D_Driveでーす!」今日は声は出せないが拍手等のリアクションはぜひお願いしたいとのこと。

"Attraction 4D"とこれはお願いされなくとも拳が上がり盛り上がる。Seijiさんのギターリフより"M16"。メンバーは前に出る。更なる盛り上がりを見せ、Yukiさんのターンもキマる。
続く定番代表曲"Cassis Orange"。SeijiさんとYukiさんの驚異的なハモリによるギターアンサンブルの3曲だった。

Yukiさんより、あらためて『DYNAMOTIVE』の紹介。
Yukiさんのカッティングギターから"Wings"。Yukiさんのペットのインコをモチーフにした曲だが、そのうち1羽は亡くなってしまい、共演するように弾きたいとの思い。

続く"Runaway Boy"。元々は旧曲であるが、レーベルのMarshall Recordsの選択で『DYNAMOTIVE』に収録されることととなった。

だが始まり数秒イントロの部分で曲が止まる。どうやらToshi君のベースがトラブルのようだ。

ここで急遽、YukiさんとSeijiさんがMCで繋ぐ。"Runaway Boy"は2009年の曲だが、再録によってリフやベースライン等細かな部分が今回異なっていると。

Toshi君のベースもどうやら復旧したようだ。
気を取り直して再び"Runaway Boy"。今やこの曲を聴けるのもワンマンライブならでは。SeijiさんとYukiさんの速弾きのハモリが好きなところだ。

Toshi君はやはりベース本体に問題あるらしく急遽、試作中の新作フレットレスベースに持ち替える。ステージ初披露だ。

本日来場の『DYNAMOTIVE』のジャケットデザインを担当した梅村さんに捧ぐと、曲は梅を題材にした叙情歌"U_Me"、更に長尺バラード"Unkind Rain"とスローな曲調でしっとりと聴かせてくれた。

SeijiさんとYukiさんはDropDチューニングのエドワーズフライングVのギターに持ち替える。昭和の街を題材にしたSeijiさんの曲"Remember the Town"。曲中手拍子で盛り上がる。
更にYukiさん作曲、実姉のダンサーYukariさんがサビの振付を行った"Get Away"へと続く。Yukiさんはフロアで踊ってほしそうだったが、これがなかなか踊れない。笑

そしてChiikoさんの激しいドラムから始まる"GEKIRIN"。私も好きな曲だ。

ここでSeijiさん、Yukiさんは7弦ギターに持ち替える。D_Driveとしては初の7弦を使用したが、7弦ギターのツインソロはそうはいない。ピッチが難しくレコーディングもかなりハードルが高かったとSeijiさんが語る。

曲はバラードな"Be Yourself"。更にヘヴィ且つ疾走感溢れる"Breakout"へと続く。やはりD_Driveが7弦ギターをツインで弾くということは大きなトピックであったと思う。

この時点で『DYNAMOTIVE』の楽曲は全て演ったとYukiさん。そして、Seijiさん、Yukiさんは再びエドワーズフライングVに持ち替える。
Toshi君はこの日は今年一番の盛り上がりだったと上機嫌。声は出せずともフロアから感じとるものがあったのだろう。

残り3曲。"Russian Roulette"で超絶なSeijiさんとYukiさんの掛け合いギターソロ。ここは大好きなシーンだ。手拍子で煽るYukiさん。
更に"1,000,000 hp"でアグレッシブなChiikoさんのドラムとToshi君のベースで魅せるリズム隊。

ラストは定番の"Screw Driver"でジャンプ!ジャンプ!で盛り上がる。
この流れは後半の見せ場としてはメジャーデビュー前から好きな展開だ。

メンバーは退場し手拍子でアンコールを待つ。すかさずメンバー再登場。

Chiikoさんより物販の紹介後、ラストは"The Last Revenge"。盛大な盛り上がりでライブを締めくくった。

最後は撮影タイム。
「ありがとうございましたー!」

セットリスト(155分)
01:Red Light, Green Light
02:Begin Again
03:Thumb Up
-MC-
04:Attraction 4D
05:M16
06:Cassis Orange
-MC-
07:Wings
08:Runaway Boy
-MC-
09:U_Me
10:Unkind Rain
-MC-
11:I Remember the Town
12:Get Away
13:GEKIRIN
-MC-
14:Be Yourself
15:Breakout
-MC-
16:Russian Roulette
17:1,000,000 hp
18:Screw Driver

Encore
19:The Last Revenge
今年を締めくくるに相応しい素晴らしいライブだった。予想通り『DYNAMOTIVE』は全曲完演。その他にも『MAXIMUM IMPACT』からやインディーズ時代の『R』等、バラエティに富み楽しめた。

物販ではネックウォーマーを購入。12月6日はYukiさんの誕生日であった為、おめでとうと言えてよかった。

遠征組はいつ帰れるかわからないということもあり、そそくさと会場をあとにしていった。帰路につくにはかなり時間を要したようだった。お疲れ様。

D_DriveRのみなさん、2022年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。
(New Side Beach Twitterより)
(D_Drive Yuki Twitterより)



EITA(+TAKAEITA)ライブ東京@新宿Cat's holeに行ってきましたー!

「EITA PARK 2022 師走」



恒例のEITAさん主催のEITA PARKである。

今回、EITAさんはオープニングアクトのEITA Acoustic、そしてEITA BAND、AKARAのサポートギター、時空海賊SEVEN SEASと4ステージだ。変わらぬ凄まじい体力だと感心する。

ただそれだけ様々なEITAさんをたくさん観ることができるわけでファンにとってはお得なイベントだ。尚、マスクはしたままだが声出しはOKとのこと。

16:30開場。いつもの上手最前列に陣取った。
17:00 EITAさん登場。センターに鎮座したピアノの弾き語りとなる"Fairy Tale"からスタートした。しっとりと聴かせてくれた。
続いて時空海賊SEVEN SEASのカヴァーで"Words of the Letter"とこれはレアな展開だった。
ラストは定番の"I'm Home"で締めくくった。いつ聴いてもいい曲だ。
今回はアコースティックギターを弾くことはなく、3曲ともピアノを弾きながら歌うスタイルだった。

セットリスト(15分)
01:Fairy Tale
02:Words of the Letter
03:I'm Home
前方をお譲りし一旦後方へ。EX-TOKYO、Cerveteriと続いた。どちらも初見だったが、紅一点、女性ボーカルによるロックテイスト溢れるステージだった。

続いてはバンド編成によるEITA(+TAKAEITA) だ。激しく"鳳仙花"からスタートしフロアもタオルを回して盛り上がる。新曲の"HAZAMA"、"Seize the Day"とEITAさんのデスボパートがあるメタルチューンで攻めてきた。
最近、デスボに目覚めたのでは?というぐらい多用している。笑

更にみんなでジャンプする"JUMP!!"と続く。EITAさんもギタータッピングをしながらヒールを履いたままジャンプする。こんな芸当は世界で唯一だろう。

ラストはインスト曲"Fireworks"、そして私も好きな定番曲の"絶対零度"で締めくくった。声出しありで盛り上がり楽しむことができた。

この日もEITAさんのギタートーン、速弾きと素晴らしく、ボーカルを取りつつここまで弾き倒すGt.&Vo.もそうはいない。すでにかなりの体力消耗だと思うが、この後も立て続けに2ステージあるのだ。

セットリスト(35分)
01:鳳仙花
-MC-
02:HAZAMA
03:Seize the Day
04:JUMP!!
-MC-
05:Fireworks
06:絶対零度

トリ前5番手はAKARAだ。初見である。EITAさんはサポートギターとしてエレキギターを弾く。入り時間の都合だろうがサウンドチェックに時間を要し、20時頃のスタートとなった。

プロフィールを確認してみるとVo.MIKIKOさんはアメリカの名門UCLA大学卒で英語、中国語、韓国語が話せるマンチリンガルの才女だ。

箏(こと)を弾くTommyさんであるが、正確には琴とはまた異なる和楽器のようだ。
そして篠笛・能管を奏でるTAKAさんと実力派揃いのトリオバンドのようだ。
となればベースもトラムもサポートということになる。

和楽器を配したとはいえ、根のところはロックバンドだ。
EITAさんが楽しそうにギターを弾いていたのは印象的だったし、AKARAならではの和装も可愛らしかった。
煽るMIKIKOさんにノリのいい曲揃いでフロアも盛り上がっていた。

セットリスト(30分)
01:孤高
02:AKATSUKI -暁-
03:Absolute Zero
-MC-
04:KOHAKU -琥珀-
05:Shut xxxx Up!!
06:BERSERKER

トリは時空海賊SEVEN SEASである。前方に戻り上手最前列へ。EITAさんも正規メンバーとして所属するも、日頃はほとんど活動していない為、こういう機会でないと観ることができない。その分楽しみでいた。

SEが鳴り"Toroi"からスタートした。サビでのフリはいつも楽しい。EITAさんの満面の笑みと目が合ってしまう。笑

曲は"Find out a Fire"と自ずと拳も上がる。"SHE"に続き、EITAさんの華麗なるギタータッピングから"Phantom 5 Nightmare"。EITAさんのギターテクニックに見入ってしまう。

MCではほぼ1年ぶりのライブとのことだった。
お仲間に手旗をお借りして"The Pirates' Flag"。リズムに合わせて旗を振る楽しい時空海賊のキラーチューンだ。

更にラストの"Chasing Light"で一気に畳み掛ける。疾走感ある曲に壮絶ギターソロの掛け合いも見どころだった。

EITAさんから挨拶がありつつ、アンコールは"The Wind of Tomorrow"で終演となった。
仲間達とも盛り上がって楽しかった。

セットリスト(40分)
01:Toroi
02:Find out a Fire
-MC-
03:SHE
04:Phantom 5 Nightmare
-MC-
05:The Pirates' Flag
06:Chasing Light

Encore
07:The Wind of Tomorrow

物販では時空海賊SEVEN SEASライブDVD、EITA 新譜CDにサインも頂いた。
更にEITAチェキ(衣装違い)、EITAペットボトルホルダーを購入。
EITAさんは疲れ知らずか終演後も元気だった。お疲れ様でした!
(EITA Twitterより)
(Cerveteri with EITA-EITA Twitterより)
(EITAバンド-EITA Twitterより)
(AKARA-EITA Twitterより)
(海賊SEVEN SEAS-EITA Twitterより)

■番外編
ライブ後はお仲間と久々に打ち上げに。
楽しいひとときだった。
貝汁のラーメンも食べた。

伊藤正則 遺言オンライン配信トークショーを観てみましたー!

「伊藤政則の遺言オンラインスペシャル7」
音楽評論家 伊藤政則さんとメタル雑誌「BURRN!」編集長 広瀬和生さんによるトークショー。
オンラインスペシャルは今回で7回目となる。

都合により配信をアーカイブで視聴することとした。
画面に2人が映し出される。
久々の有観客に二人のテンションも上がる。

まずは、明るい話題として2023年3月『ラウドパーク』開催の発表。何も知らなかったと。
元々は『ダウンロード』だったものを何らかの理由で『ラウドパーク』となったものと考えるのが自然だと伊藤さん。

既にヘッドライナーはパンテラに決まりだとのリスナーの声も多いが、実際は何も決定していない。
広瀬さんもたった一度きりの『ラウドパーク』としたほうがメタルファンの集客もいいだろうし、ヘッドライナーのアーティストからそのほうがいい理由もあったのかもしれないと。
話は変わるが11月30日のキッスの東京ドーム公演は素晴らしかったと伊藤さん、広瀬さんは声を揃える。

また、メタリカは新譜を出すがいつか日本に来るだろうと。メンバーが来たいのとビジネスはビッグバンドになるほど別物で考える必要がある。
日本国内にどれだけメタリカを見たい人がいるのかどうか。もうチケットが安くなることはない。

ロックシーンは特にコロナ禍以降、新人、中堅が育ちにくいと言われているが、マネスキンだけが特異な現象だと思うと。

ツアーについては燃料費の高騰により特にツアーバスで回ることが通例のヨーロッパツアーは採算上、厳しい状況にあると。
これに対して日本へのオファーが増えて、国内プロモーターは消化できない現状も垣間見える。

さて、2022年の総括という話題に。アルバムは今年も豊作だったと思うが、圧倒された1枚というほどのものはなかった。ただ、話題性は充分だったと。

ストーリー性としては新譜とともに30年前のリベンジとして武道館ライブが来年2月に決定しているメガデスは近年なかなかなかった例として素晴らしかったと。果たしてマーティ・フリードマンはアンコールで登場するのかという期待感も含めて。

挙げられた今年ベストのアルバムアーティストは以下の通り。
MEGADETH
ARCH ENEMY
STRATOVARIUS
SCORPIONS
THUNDER
OZZY OSBOURNE
DEF LEPPARD

ベストライブはキッスだったと伊藤さん、広瀬さんの意見は合致した。
今年のキッスのライブは素晴らしかったと。特にポール・スタンレーが歌えていたと。

広瀬さんはマイケル・シェンカー・グループのライブも素晴らしかったと。ロニー・ロメロはどの時期の曲でも歌えていたと。

モトリー・クルーとデフ・レパードのカップリングツアーもさいたまスーパーアリーナ2デイズぐらいあってもおかしくない状況になってきたと。

そろそろお時間にということで90分のトークショーは終了した。

私も今年を振り返ると、やはりメガデスの新譜と武道館ライブの発表はインパクトあったと思う。

今年、私は数年ぶりに外タレのライブに行けたわけだが、ナイト・レンジャー、ガンズ・アンド・ローゼズ、マイケル・シェンカー・グループ、キッスとどれも思い出深いライブだった。

来日ライブが実現しただけで嬉しかった。
さて、来年もメタルシーンが盛り上がってくれるとことを個人的にも期待したい。