リクエスト106個目!
というリクエストです!
りさおside
由 「りさお〜英語の教科書貸して〜」
り 「もう〜また〜?」
由 「えへへ、ありがと!またお昼ね!」
少し…いやだいぶドジで天然の彼女の由依は俺の机まで来たかと思ったら英語の教科書を貸してほしいと言ってきた
これも何回目かも分からないほどある事だからもう慣れたけど
由依が教室から出ていくと、すぐにみんなが群がってきた
「いいなぁ、由依ちゃんが彼女で」
「羨ましい〜」
「可愛すぎた〜」
そう、由依は男女問わずとてもモテるのだ
しかも由依は鈍感で全く自覚を持っていない
昼休みになり、屋上で由依を待っているけどなかなか来ない
り 「おそっ」
あまりにも遅くて、教室まで迎えに行ったけど由依はいなかった
美 「あれ?りさお君?由依ちゃんなら後輩とどっか行ったで、モテモテの彼女持つと大変やなぁりさお君も」
り 「ありがと」
何でノコノコついて行くんだよ
その日はお昼は部室で食べた
放課後になり、部活をしていても何かイライラして自分のプレーができなかった
茜 「りさお今日珍しくミスばっかだったじゃん」
り 「ごめん」
茜 「どうせ彼女のことだろ〜モテモテだよねー由依ちゃん」
り 「今日も後輩の後ノコノコついて行ったんだって」
茜 「由依ちゃんって素直だし、危なかっしいよね」
り 「もう〜助けてくれー」
茜 「あ!友香待たせてるんだった!じゃあな!」
はぁ、俺も帰ろ
由依を教室まで迎えに行ったけど、いなかった
り 「もうどこ行ったんだよあのバカ」
美 「あ!りさお君!由依ちゃん先輩に呼ばれたって行ってから戻ってきてないねん!連絡もつかんし」
り 「っ!ありがと!」
校舎中走り回ったけどどこにもいない
り 「どこだよ」
ふと廊下の窓を見てみると、中庭で男に腕を無理やり引っ張られている由依がいた
り 「っ!!」
急いで階段をかけおり、そこに向かうと由依の声がはっきり聞こえる
由 「あの!やめてください!」
「いいから来いって!」
由 「いやだ!りさお…」
俺はいてもたってもいられなくなり、男が掴んでいる手を引き剥がした
由 「りさお!?」
り 「あの、嫌がってるじゃないですか」
「なんだよお前後輩のくせに調子乗んなよ」
り 「……お前だって先輩だからっていきんなよ、たった一個上だろうが、この動画広めんぞ」
「くそっ!覚えとけよ!」
り 「……帰るぞ」
由 「待って!何か怒ってる?」
り 「……」
由 「あの、りっ!?」
我慢できなくて、壁に由依を追いやった
り 「ノコノコついて行くなよ!いつもいつも!そろそろわかるだろ!告白だって!俺の気持ち気づけよ!鈍感なんだよ!」
由 「ちょっとまっ」
り 「待たない!俺がずっと我慢してたのだって知らないくせに!お前は!お前が思ってる以上に可愛いんだよ!自覚しろよ!俺から離れんなよ!心配なんだよ!お前が!危なっかしいんだよ!」
由 「りさお……ごめんね、今まで気づいてあげられなくて、でも私もりさおに自覚して欲しいことがある」
り 「なんだよ」
由 「りさおだってモテモテなんだよ?クラスの女子みんなりさおの話ばっかなんだもん、嫌でも聞こえちゃうよ、私だって…」
り 「っ、…わかったから、もう泣くなよ」
由 「だって…りさお怒ってる」
り 「もう怒ってないって、でもちゃんと気をつけて欲しいんだよ由依には」
由 「ごめんね、これからは気をつけるから」
ぎゅっと胸元に収まってきた由依の頭を撫でた
由 「もっと撫でて」
り 「ん」
り 「帰ろ」
由 「うん!」
終わり
読んでくださってありがとうございました!