リクエスト113個目!



というリクエストです!







理佐side

理  「由依、私スタッフさんに呼ばれたから先帰っててもいいよ」

由  「ううん、私も確認したいとこあるから残るし待っとくよ」

理  「そっかわかった!」


レッスンが終わり、私はスタッフさんと打ち合わせをしに会議室に向かった




打ち合わせが終わったのは1時間はすぎていた


さすがに由依も帰ってるかなと思ったが、一応レッスン室を覗いてみる



まだ電気はついてるし、音楽が僅かに聞こえる


理  「由依」

由  「はぁはぁ」

集中してて周りが見れていない


私は音楽を止めた

理  「由依、やりすぎ」


私の顔を見た瞬間ストンと力が抜け床に座り込んでしまった由依


理  「ちょ、大丈夫!?」

由  「ごめん、なんか力抜けた」

理  「帰って休も?」

由  「うん」


しっかり由依の手を握って家に帰った





理  「ただいま〜」

由  「……」

理  「ほら、ただいまは?」

由  「…ただいま」

理  「よし!手洗おっか」



理  「由依、こっち来て」

由  「ん」

理  「ん、偉い」


私の隣に由依を座らせ、手を握る


理  「あんなに無理しちゃだめでしょ?」

由  「してない」

理  「してる、だって私いるの音楽止めるまで気づかなかった、違う?」

由  「……違くない」

理  「そんなに自分を追い込まないで、わかった?」

由  「……わかった」

理  「よし!今日は早く寝よ!」









朝起きると隣で由依が寝ていた



理  「おはよ由依、無理しちゃだめだからね」


寝ている由依の頬を撫で、ベッドから出た


私は今日別仕事でレッスンには行けない


また由依が無理しないように友香に見張っといてもらわないと




家を出る前もう一度由依の頬を撫でおでこにキスをしてから仕事に向かった












仕事が終わり、スマホを開くと20件以上の不在着信



理  「え」


しかも全部友香や1期生からだった


何かあったのか急いでかけ直すとすぐに出た


理  「もしもし!友香!?」

菅  「理佐!?ゆいぽんが!!」

理  「え、由依?」

菅  「倒れたの!とりあえず後で説明するからこっち来て!」

理  「っ!わかった!すぐ行く」







菅井side



いつものようにレッスンをしていると、急にドンと鈍い音が聞こえた


美  「ちょ!由依ちゃん!」

  「ゆいぽん!」

  「由依さん!」


そこにはゆいぽんが倒れていた


菅  「ゆいぽん!!」

急いで駆け寄ると、意識はあるのかないのかはっきりしていなくて目は虚ろだし、顔は真っ赤で息が荒かった


菅  「誰かスタッフさん呼んできて!」

松  「私行きます!」


まつりちゃんがスタッフさんを呼んできてくれて、氷枕やスポーツドリンクやらを色々と持ってきてくれた


ス  「酷いな、救急車呼んでくる!小林頼む」


救急車を呼ぶという緊急事態にみんな顔が真っ青になった


とりあえず氷枕で首の後ろを冷やして、楽な姿勢にさせた


1期生はみんな理佐に電話をしたり、泣き出してしまった2期生を慰めていたり、とにかくみんなパニックを起こしていた



森  「由依さん!しっかりしてください!」

保  「もう少しで救急車来ますからね!」





それから数分して救急車が到着し、病院に運ばれたゆいぽん


とりあえずはスタッフさんとキャプテンの私と副キャプテンのまつりちゃんが付き添いでついて行った



お医者さんから言われたのは疲労で精神が安定していないとのことだった


すると理佐から電話がかかってきて、今すぐ向かうとのこと


  「ゆっかー!!」

  「菅井さん!」

菅  「みんな!」

美 「由依ちゃんは?」

菅  「疲労だって、精神が安定していないみたい」




みんなでゆいぽんの病室に行くとさっきとは違い落ち着いて眠っていた




理  「由依っ!!」

菅  「理佐!」

息を切らして首元から汗がダラダラと流れてきっと走ってきたんだろう理佐が勢いよく扉を開けた



理  「由依……」


ゆいぽんのそばに行き、ゆいぽんの頬を撫でる理佐


理  「お医者さんなんて?」

菅  「疲労だって、精神も安定してないって」

理  「…そっか」

菅  「じゃあ一旦私たち出るね」

理  「ありがとう」






理佐side



理  「由依のバカ、大バカ者!あんなに無理すんなって言ったのに!」


大粒の涙がぽたぽたと零れ、由依の胸をポカポカと叩いた


 それからいつの間にか寝てしまっていたようでふっと飛び起きた


理  「由依!」

菅  「理佐、ゆいぽんまだ寝てるよ」

理  「…友香」

菅  「理佐も休みな?仕事大変でしょ?最近」

理  「ううん、由依のとこいる」

菅  「理佐も無理しないでね」

理  「うんありがとう友香」



時計を見ると朝の7時半だった



由依の濃い隈を撫でていると、ゆっくりと由依の目が開いた


理  「由依?」

由  「ん、理佐」


約1日中寝ていた由依は声が掠れていた


理  「良かった」

由  「ごめん、迷惑かけちゃって」

菅  「あ!ゆいぽん!起きたの!?」


友香が入ってきたけどそんなのお構い無しに由依の頬を叩いた


パチンっ


由  「いっ、」

菅  「ちょ!理佐!!!」

理  「ほんとバカじゃないの!?どんだけ心配したと思ってんの!!あんなに無理するなって言ったのに約束したじゃん!由依がそんなにバカだと思わなかったよ!!」

由  「っ、ごめn…」

理  「謝って欲しいわけじゃない!!由依にはもっと自分を大切にして欲しいって言ってるの!!バカ!アホ!大バカ者!!!」






由依side



理佐があんなに怒っているのを初めて見た


涙を流しながら怒鳴っている


私はなんてバカなんだろうって思った


恋人をこんなに心配させて、ほんとに何やってんだろ



すると突然理佐の腕の中に閉じ込められた


理佐の匂い、私の大好きな匂いだった


理  「辛かったね由依、よく頑張ったよお疲れ様、偉い偉い生きててくれてありがとう」

由  「っ!」

理  「いっぱい泣きな?」


背中をさすられて、今まで我慢してきたものが一気に崩壊した


由  「うぅりしゃ」

理  「よしよし、頑張った頑張った」






しばらくして落ち着いたとき体が離れ、理佐と目が合う


理  「ほんとに次無理してこんなことあったら別れるからね?わかった?」

由  「うん、ありがとう理佐」

理  「後、由依には休養してもらうから」

由  「え、」

理  「え、じゃない!わかった?」

由  「はい」

理  「よし!」

理  「あ、ほっぺたごめんね?痛かったよね」

そう言って眉毛を八の字にして頬を撫でてくる理佐に思いっきり抱きつくとしっかり受け止めてくれた


菅  「ゆいぽん!ほんとに良かった!これから無理しないでね?」

由  「ゆっかー、ごめんね」


ガラガラ



  「ゆいぽん!!」

  「由依さん!!」


由  「みんな」

美  「良かったぁ〜!ほんまに心配したんやからな!」

森  「由依さん!!ほんとに心臓に悪いですよ!!」

保  「グズっ、良がっだぁゆいぽんさん〜」

天  「由依さん〜!」







それから2週間ほど入院して、仕事も1ヶ月半ぐらい休んだ



理  「ほら由依ご飯しっかり食べて」

由  「ん〜もうお腹いっぱい」

理  「ダメ!全然食べてない!はいあーん」

由  「むぅー、あーん」






理  「由依!早く寝るよ?」

由  「え〜ドラマみたい」

理  「だーめ、睡眠しっかりしなきゃ」

由  「むぅわかったよう〜」




由  「りしゃーぎゅして」

理  「ん、おいで」



あれから理佐が過保護になってしまった


あと理佐とぎゅーするとすごく熟睡できることを知った





そしてやっと仕事復帰する日


理  「由依!約束覚えてるよね?」

由  「うん!無理はしない!でしょ?」

理  「よし!ちょっとでもしんどかったり違和感あったら絶対言ってね?」

由  「わかってる」

理  「由依のわかったは信用できないからなぁ」

由  「もう!大丈夫だってばー!理佐と別れたくないもん!」

理  「可愛い由依〜!!もう〜可愛すぎる!」

由  「理佐!遅刻しちゃう!」

理  「やばっ!行こ!」







終わり




読んでくださってありがとうございました!