だいぶ間が空いてるので前回のお話から読んでください🙇‍♀️





由依side


私は理佐の考えてることが分からない

もし頭を覗ける能力を手に入れられるなら欲しい

理佐のことをもっと知りたい

ん〜と頭を抱えて唸っているとガチャとドアが開いた

ノックぐらいしてよと言おうと思ったが出なかった

言葉が喉でつっかえたのだ

止まったままの理佐

スリッパも珍しく履いてない

気がついたらベッドに押し倒されていた




由  「ちょ、理佐?」

理  「由依、もうわかんない」


理佐が泣いている

何かを抱えている苦しそうな顔


思わず頬に手を伸ばすがその手を掴まれてしまった



由  「理佐は何を抱えてるの?」

理  「由依には関係ない」


そう言って私の上から退こうとした理佐の手を引っ張り今度は私が上になった


理  「ゆ、ゆい?」

由  「関係ないことない」



なんで理佐は1人でなんでも抱えようとするの?

なんで泣いてるの?

なんで苦しそうなの?

なんで、なんで


由  「理佐の力になりたい」






理佐side


私のお母さんは私が小さい頃に病気で亡くなった


それからお父さんと2人で過ごしてきたが、お父さんは出張でいつも忙しい

だから祖父母にお世話になってきたが、どちらも私が通っている学校の校長と理事長なので仕事ばっかり


みんな私のことを見てくれない



ずっと1人だった



そんなある日お父さんが帰ってきて、急に言われた


父  「理佐、新しい家族ができる」



それから由依という妹ができた


由依はみんなと違う


私を1人にしない人だった


そんな由依に惹かれていた


明るい由依が羨ましかった


由依を見ると心がぎゅっと苦しい





由  「理佐の力になりたい」

理  「なんで?なんで由依はいつも!」

由  「理佐の事が好きだから」

理  「え?」

由  「姉妹なんて関係ない。私は理佐が好き」

理  「っ、」

由  「理佐は不安になるといつも私を求めてた。さっきだって、ねぇ理佐教えて?理佐は何を抱えてるの?」







由依side


それから理佐のことを聞いた


私は理佐を1人にしない


ずっとそばにいるって決めたんだ


遠くを眺める理佐はとても儚くて消えてしまいそう


由  「ねぇ理佐」

理  「何?」

由  「理佐は私のことどう思ってるの?」

理  「……好き」

由  「えっ!?」

理  「どうしようもないくらい好きなの由依がでも、私たちは姉妹で、保乃って人のことも」

由  「姉妹なんて関係ないって言ったでしょ?好きな気持ちは変えられない。あとなんで保乃?」

理  「その人絶対由依のこと好きだよ。私に対抗心燃やしてるし」

由  「でも私は理佐が好き。」

理  「由依」



こんな素直な理佐初めて見た


素直に気持ちを伝えてくれて嬉しかった

今も抱きしめて来て、こんなに優しい理佐は初めてかもしれない

いつも強引だった気がしたから


理  「由依私と付き合ってください」

由  「もちろん!よろしくお願いします」


今までにない幸せを感じて心が温かく包まれる













保  「ゆーいちゃん!」

由  「あ、ちょ、保乃!」

理  「ちょっと!知ってるでしょ?私の由依なの!」

保  「わかってるけど由依ちゃんは私の妹だもーん!あ、理佐って人はね私に急にキ「だー!!!!」」

理  「なんでもないよ!あれは返してもらっただけだから!!」

由  「何を?」

理  「由依はいいの!」

由  「え〜」



理佐は保乃に嫉妬しまくっているけどなんだかんだ仲良しなんだよなぁこの2人





それから理佐の生徒会の仕事も副会長とか他の生徒会の人達にも手伝ってもらうようにしているらしくて少しずつ周りを頼るようになった理佐



由  「ふふっ」

理  「何笑ってるの?由依」


そう言って後ろから私のお腹に手を回し肩に顎を乗せてくる


由  「ん〜?理佐が可愛いな〜って思って」

理  「由依の方が可愛いよ」




お互い見つめ合ってそのまま顔が近づく



もう姉妹じゃないよ理佐






終わり





読んでくださってありがとうございました!