「ココロノセンリツ〜feel a heartbeat〜 vol.1」感想1~夢のつづき~
6月24日「ココロノセンリツ〜feel a heartbeat〜 vol.1」に参加してきました。
1日目の感想をチラチラ見ていて、凄いというのは聞いていたけど、まさかこれほどとは…。
此処から先、ネタバレ含めた感想を書きますので、嫌な人はブラウザバックボタンをば。
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エンターテイメント的な演出は特にない。1人のミュージシャンのコンサート。
煽り映像も無ければ、overtureのような出囃子もない。ありふれた音楽ホールのステージ。
しかしそれが故に、いつものアイドルとしての彼女を知る者にとって、衝撃的なオープニングだったと思う。
場内が暗くなると、スッと音もなく歩いてくる小柄な女性。湧き上がる歓声。
しかしそれに応えることなくキーボードの前に1人座る。
スポットライトに照らされたステージに、彼女以外は誰も居ない。
弾き始めたイントロは、会場にいる誰もが知る名曲「ありがとうのプレゼント」。
ざわめいていた会場は一瞬で静寂に包まれ、誰もが息を呑んで聴き入りました。
技術的に難しいアレンジではないし、ミスタッチも何箇所かあったのだけれども、
観客側としてハラハラするとか、学芸会を見守る親のような温かい眼差しにはならなかった。
それを打ち消すほど彼女の歌声には説得力があったから。
「私がソロで表現したいのはこういうものだ」と真っ先に観客へ提示する意志の強さ。
何より1曲目に誰の助けも借りず、これほどの山場を持ってくる覚悟に衝撃を受けました。
そして彼女が東名阪ツアー初日10日前のブログに、
横アリのDVDを是非何回も何回も観て聴いてもらってから
成長した有安杏果を見に来て欲しいなーっ☆。.:*・゜
と書き綴っていた事の意味に気付かされる。
そうか、これは「ココロノセンリツ〜feel a heartbeat〜 vol.0」の続きなんだ。
横浜アリーナのラスト、1万の観客と共に歌った「ありがとうのプレゼント」。
あの感動の瞬間から、このツアーのオープニングはダイレクトに繋がっている。
あの時は涙が溢れ、まともに歌えないシーンもあったのだけれども、
今回はキーボードの弾き語りという、新しい挑戦をしながらもプレッシャーに負けず、
彼女の歌は自信にあふれ、ブレることもなく観客を魅了しました。
このオープニングの1曲だけでも「1年間の成長」というテーマの片鱗を、十分に感じさせるものでした。
横浜アリーナでのソロコンという夢を実現した有安杏果、
しかしその「夢」は終わることはない、これからも彼女自身が紡いで行く。
それを我々が共に体感していけるという喜びに打ち震える。
まだ始まったばかりのこのコンサートへ、期待が一気に高まったのは言うまでもありません。
そして、オープニングでそれほどの大きな衝撃と感動を与えた直後、
バンドメンバーが登場して奏でられたのは、彼女のオリジナル曲で最もポップなナンバー「ハムスター」。
イントロと歌い出しでしっとりとした会場の空気は一転し、
特効の銀テープ発射とともに、一気に会場のボルテージは最高潮に達したのでした。
<つづく>
そう言えば名古屋に向かう新幹線の中で、私はvol.0.5のパンフレットを読み返していたのですが、
彼女はこの中の座談会で「いつかピアノとアコギも弾きたいなぁ。」と語っています。
別府でのライブからわずか半年で、彼女はその夢を実現させたことになります。
抱いた憧れや願望から決して逃げることなく、たゆまぬ努力と集中力で迷わず現実化する。
これこそが有言実行アイドル、有安杏果の真骨頂だと改めて感じたのでした。
ちなみにこの記事のサブタイトル元ネタはこの曲から。
声優ソングのレベルを超えた田中公平の名曲ですわな~。