「GODSPEED」が文字通り神曲な件
さてももクロの11月配信曲「GOODSPEED」のMVがようやく公開されました。
配信開始が11月16日だったので、半月ほど間が空いてしまいましたね。
めちゃくちゃ爽快感があって素晴らしいMVになってます
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ナタリーの密着記事も充実
しかし8月からの5ヶ月連続配信曲の第4弾として発表されたこの曲ですが、
配信当初のモノノフの反応は、他の配信曲と比べて正直イマイチだったと思います。
ざっと見た感じ「普通のアイドル曲っぽい」という感想が多かったような気が。
確かに、ロードムービーを見てるかのようなノスタルジーを感じさせる「Re:Story」や、
本格的なパンクロック曲をカバーどころか自己紹介曲に改変した「あんた飛ばしすぎ!!」、
初挑戦したミュージカルのクライマックスを飾った劇的なロック「天国のでたらめ」、
これらの楽曲のインパクトに比べると「GODSPEED」は普通っぽく聞こえるのは仕方ないと思う。
しかし私がこの曲を初めて聞いたとき、実はこれまで配信曲の中で一番グッときたし、
ミュージカル補正のあったでたらめとは違い、純粋に楽曲聴いてるだけで泣けてきた程でした。
今までの配信曲の中で最高傑作と思ってこんなツイートしてしまうレベル。
というわけでこの曲の何が良いのか、とうとうと語りたいと思います。
まずこの曲は、あーりんが「すごく明るくて元気で、“ザ・アイドル”、ド真ん中の応援ソング」と語ってますが、
意外にもトリッキーな作りをしていて、タダのアイドル曲には収まらないなと思っています。
普通のアイドル曲、広く言えばJ-POPというジャンルの曲構成は一般的に、
Aメロ(16小節)→Bメロ(16小節)→サビ→(2番繰り返し)→間奏→Cメロ→落ちサビ
と言った感じなのだけれども、GODSPEEDは、
Aメロ(8小節)→Bメロ(8小節)→Cメロ(16小節)→サビ→(2番繰り返し)→間奏→Dメロ→Cメロ→落ちサビ
と言ったふうに冒頭8小節でいきなり転調し、まるっきり別のメロディに展開。
女子駅伝のテーマソングというのもあってか、刻々と変化するレース状況を表現するかのように、
楽曲もスピーディーかつドラマチックに展開して、飽きの来ない作りになっていると思います。
(実際、ウォーキング中などにエンドレスで聞いてるのが心地よいです。)
またパート割も特徴的で、ソロパートを紡いでサビでユニゾンというベタな展開ではなく、
百田&高城、玉井&佐々木というデュオ2組がそれぞれ掛け合いをするような特徴的な展開。
バラードの「桃色空」で使われていた手法が、アップテンポで明るい曲に持ち込まれてるのが面白い。
特にももたかぎのデュオはこれまでのももクロ曲にはあまり見られなかった組み合わせで、
力強く情熱的な百田ボイスと、自愛にあふれた高城ボイスという新たな親和性が生まれて素晴らしい。
これには去年あたりからボイストレーニングによって着実に進歩し、
有安卒業を経て、DYWDのステージにおいて覚醒した高城れにのボーカルが、
百田夏菜子と肩を並べられるパワーと表現力を身に着けたからこそと言えるでしょう。
5人体勢のときはももかなこの2人が、ももクロのボーカル面を大きく担っていましたが、
ももたかぎのデュオにはその穴を埋めるほどのポテンシャルを私は感じたのでした。
そして歌詞が本当に素晴らしいですね。
いわゆる王道ももクロ曲である応援歌でありながら、
DNAのような背中を強く押すような力強さではなく、そっと寄り添うような優しい強さを感じる歌詞。
これが先程語ったももたかぎのボイスとベストマッチしている。
特にDメロ(百田)→Cメロ(高城)というクライマックスがとてもエモーショナルでグッと来ます。
またMVを見るとわかりやすいですが、この歌詞は駅伝を走るランナーだけに向けられたものではなく、
職業や性別、時代や人種を超えた全ての人々を応援する歌となっていて普遍的。
そして「最高の自分だって 最悪の自分だって 追いついたら振り向かずに追い越そう」という歌詞は、
今年になってメンバー卒業という最悪の危機と、十周年という最高の瞬間を乗り越えたももクロそのもの。
彼女達が自らを奮い立たせ、未来へ向け走り続ける決意の歌にもなっていると感じられるのです。
私が初めて聴いたときに凄まじい感動を覚えたのは、そういった情報が一気に流れ込んだからなのでした。
それから、この曲のオケは主に打ち込み音源で作られているのですが、
ここ最近のももクロの楽曲は、生演奏がふんだんに使われてることが多いので少々意外でした。
(「あんた飛ばしすぎ!!」などはオリジナルであるGARLICBOYSが演奏してくれている)
しかし編曲のIntegral Cloverの作る音が素晴らしく、聴き応えのあるトラックに仕上がっています。
特に素晴らしいのは曲が始まってすぐのパート。
美しく静かなピアノの旋律から軽快なパーカッションの音でスタートするこのフレーズは、
この曲の印象的な歌詞である「静寂を乱して 踏み出す瞬間の ふわりと浮かぶ感じ」を、
ほんの一瞬で表現することに見事に成功しているのです。
初見でこの詞と美しいメロディーが流れて伏線回収した瞬間、鳥肌ものでしびれました。
その他のパートもキラキラとした疾走感だけでなく、
共に寄り添って走るという曲のテーマにそった優しさ、軽やかさを感じさせる。
本当に素晴らしいトラックに仕上がっていると私は感じました。
以上、私が「GODSPEED」が文字通り神曲である思う簡単な解説でした。
細かく語るともっと長くなるので、これくらいにしておきます
またこの曲がDMB、特に竹上良成さん率いるホーンセクションが加わって演奏されることを想像すると、
今後とてつもない楽曲に化ける可能性を大きく秘めていると思っています。
ライブで披露される日を心待ちにしましょう
配信開始が11月16日だったので、半月ほど間が空いてしまいましたね。
めちゃくちゃ爽快感があって素晴らしいMVになってます
ももいろクローバーZ「GODSPEED」特集 MV撮影密着レポート&メンバー個別インタビュー
走る人に寄り添うももクロの新応援ソング - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
ナタリーの密着記事も充実
しかし8月からの5ヶ月連続配信曲の第4弾として発表されたこの曲ですが、
配信当初のモノノフの反応は、他の配信曲と比べて正直イマイチだったと思います。
ざっと見た感じ「普通のアイドル曲っぽい」という感想が多かったような気が。
確かに、ロードムービーを見てるかのようなノスタルジーを感じさせる「Re:Story」や、
本格的なパンクロック曲をカバーどころか自己紹介曲に改変した「あんた飛ばしすぎ!!」、
初挑戦したミュージカルのクライマックスを飾った劇的なロック「天国のでたらめ」、
これらの楽曲のインパクトに比べると「GODSPEED」は普通っぽく聞こえるのは仕方ないと思う。
しかし私がこの曲を初めて聞いたとき、実はこれまで配信曲の中で一番グッときたし、
ミュージカル補正のあったでたらめとは違い、純粋に楽曲聴いてるだけで泣けてきた程でした。
4曲目にしてさらに更新しにきとる。ヤバい。 #GODSPEED
— ふちやん🍀@太平洋男P💎 (@UGFCN) 2018年11月15日
今までの配信曲の中で最高傑作と思ってこんなツイートしてしまうレベル。
というわけでこの曲の何が良いのか、とうとうと語りたいと思います。
まずこの曲は、あーりんが「すごく明るくて元気で、“ザ・アイドル”、ド真ん中の応援ソング」と語ってますが、
意外にもトリッキーな作りをしていて、タダのアイドル曲には収まらないなと思っています。
普通のアイドル曲、広く言えばJ-POPというジャンルの曲構成は一般的に、
Aメロ(16小節)→Bメロ(16小節)→サビ→(2番繰り返し)→間奏→Cメロ→落ちサビ
と言った感じなのだけれども、GODSPEEDは、
Aメロ(8小節)→Bメロ(8小節)→Cメロ(16小節)→サビ→(2番繰り返し)→間奏→Dメロ→Cメロ→落ちサビ
と言ったふうに冒頭8小節でいきなり転調し、まるっきり別のメロディに展開。
女子駅伝のテーマソングというのもあってか、刻々と変化するレース状況を表現するかのように、
楽曲もスピーディーかつドラマチックに展開して、飽きの来ない作りになっていると思います。
(実際、ウォーキング中などにエンドレスで聞いてるのが心地よいです。)
またパート割も特徴的で、ソロパートを紡いでサビでユニゾンというベタな展開ではなく、
百田&高城、玉井&佐々木というデュオ2組がそれぞれ掛け合いをするような特徴的な展開。
バラードの「桃色空」で使われていた手法が、アップテンポで明るい曲に持ち込まれてるのが面白い。
特にももたかぎのデュオはこれまでのももクロ曲にはあまり見られなかった組み合わせで、
力強く情熱的な百田ボイスと、自愛にあふれた高城ボイスという新たな親和性が生まれて素晴らしい。
これには去年あたりからボイストレーニングによって着実に進歩し、
有安卒業を経て、DYWDのステージにおいて覚醒した高城れにのボーカルが、
百田夏菜子と肩を並べられるパワーと表現力を身に着けたからこそと言えるでしょう。
5人体勢のときはももかなこの2人が、ももクロのボーカル面を大きく担っていましたが、
ももたかぎのデュオにはその穴を埋めるほどのポテンシャルを私は感じたのでした。
そして歌詞が本当に素晴らしいですね。
いわゆる王道ももクロ曲である応援歌でありながら、
DNAのような背中を強く押すような力強さではなく、そっと寄り添うような優しい強さを感じる歌詞。
これが先程語ったももたかぎのボイスとベストマッチしている。
特にDメロ(百田)→Cメロ(高城)というクライマックスがとてもエモーショナルでグッと来ます。
またMVを見るとわかりやすいですが、この歌詞は駅伝を走るランナーだけに向けられたものではなく、
職業や性別、時代や人種を超えた全ての人々を応援する歌となっていて普遍的。
そして「最高の自分だって 最悪の自分だって 追いついたら振り向かずに追い越そう」という歌詞は、
今年になってメンバー卒業という最悪の危機と、十周年という最高の瞬間を乗り越えたももクロそのもの。
彼女達が自らを奮い立たせ、未来へ向け走り続ける決意の歌にもなっていると感じられるのです。
私が初めて聴いたときに凄まじい感動を覚えたのは、そういった情報が一気に流れ込んだからなのでした。
それから、この曲のオケは主に打ち込み音源で作られているのですが、
ここ最近のももクロの楽曲は、生演奏がふんだんに使われてることが多いので少々意外でした。
(「あんた飛ばしすぎ!!」などはオリジナルであるGARLICBOYSが演奏してくれている)
しかし編曲のIntegral Cloverの作る音が素晴らしく、聴き応えのあるトラックに仕上がっています。
特に素晴らしいのは曲が始まってすぐのパート。
美しく静かなピアノの旋律から軽快なパーカッションの音でスタートするこのフレーズは、
この曲の印象的な歌詞である「静寂を乱して 踏み出す瞬間の ふわりと浮かぶ感じ」を、
ほんの一瞬で表現することに見事に成功しているのです。
初見でこの詞と美しいメロディーが流れて伏線回収した瞬間、鳥肌ものでしびれました。
その他のパートもキラキラとした疾走感だけでなく、
共に寄り添って走るという曲のテーマにそった優しさ、軽やかさを感じさせる。
本当に素晴らしいトラックに仕上がっていると私は感じました。
以上、私が「GODSPEED」が文字通り神曲である思う簡単な解説でした。
細かく語るともっと長くなるので、これくらいにしておきます
またこの曲がDMB、特に竹上良成さん率いるホーンセクションが加わって演奏されることを想像すると、
今後とてつもない楽曲に化ける可能性を大きく秘めていると思っています。
ライブで披露される日を心待ちにしましょう