みなさん、こんにちは。
去る2年前の2016年夏にSONY MUSICの企画として
『AOR CITY 1000』シリーズが発売となり、AORファンの間ではかなり話題となりました。
なんと、往年のAOR系の名盤の数々、廃盤や未CD化のモノを含めて税抜1,000円で再発するという企画です。
その中で、海外からも評価の高い作品のひとつをご紹介。
私は、当時のアナログ盤のLPレコードしか持っていないので、ラベル画像の紹介はアナログ盤のものになります。
さて本題ですが、
笠井紀美子さんはご存じの方も多いと思いますが、国内外で人気の高いジャズ畑のシンガーさんです。
しかしこの、ご自身の名前をアルバムタイトルとした『KIMIKO』は当時でいうところの「クロスオーバー」な作品で、AORやディスコのブームの真っ只中という時代に世に出た作品です。
オープニング１曲目からたまらないAORディスコが飛び出します。
それが、
A面1曲目 "The Right Place"です。
なんと作家陣がAORの大御所3人組という。
Jay Graydonに、Richrd Page、Marc Jordan という3人による楽曲です。
この楽曲を含めて、本作では海外の超大御所ミュージシャン（特にAORファンが感激するような）がかなり多く参加しています。
そういった点からも、AOR好きさんにはマストアイテムと言える盤なのだろうなと思います。
A-2 "Looking For Love"はメロウなサウンド。
A-4 "I'm So Much In Love"なんてモロにAORです。
このアルバムを取り上げるのであれば必聴ナンバーは、
やっぱり上に挙げた “The Right Place” です。
こんなカッチョイイ曲はなかなかないかも！？(笑)
笠井紀美子 - The Right Place (1982)
Written by Richard Page / Marc Jordan / Jay Graydon
https://youtu.be/GCnWuiiQT90
♪Musicians♪
Randy Waldman : Keyboards and Synthesizers
Paul Jackson Jr. : Guitar
Jimmy Johnson : Bass
Tony Lewis : Drums
Michael Fisher : Percussion
さて、
B面に移り、まず1曲目がこれまたディスコナンバー。
"I Felt You Glancin'" です。
聴いてみてください。
笠井紀美子 - I Felt You Glancin' (1982)
Written by Nathan Watts / Shirley Brewer / Vincent Bonhama
https://youtu.be/-KXmeF-SPPM
♪Musicians♪
Randy Waldman : Keyboards and Synthesizers
Michael Sembello : Guitar
Nathan Watts : Bass
Steve Turner : Drums
Paulinho Da Costa : Percussion
B面で個人的に面白いと思ったのがB面3曲目なのですが、
これは、Earth, Wind ＆ Fireの"September" や "Boogie Wonderland" の作者として有名すぎるソングライターのAllee Willis（アリー・ウィリス）さんによって書かれましたところの
"I Wish That Love Would Last" が収録されていること。
この楽曲はアリー・ウィリスが自主制作し、音楽関係者に配ったデモ盤2枚組レコード『SAMPLER ALBUM』にアノDavid Lasley（デヴィッド・ラズリー）のヴォーカルで本作前にデモとして収録されていたものなのです。
ほぼアレンジも変わりなく、収録されています。
以下、曲目リスト ＋ 作家陣その他クレジット
1. THE RIGHT PLACE
(Richard Page / Marc Jordan / Jay Graydon)
2. LOOKING FOR LOVE
(Ray Carter)
3. STEPPIN' OUTSIDE TONIGHT
(Richard Rudolph / Doug Rudolph)
4. I'm So Much In Love
(Stevie Wonder / Richard Rudolph)
5. I FELT YOU GLANCIN'
(Nathan Watts / Shirley Brewer / Vincent Bonhama)
6. LOVE IS ALL WE NEED
(Richard Rudolph / Gene Dozier)
7. I WISH THAT LOVE WOUD LAST
(Allee Willis / David Lasley)
8. OVER YOU
(David "Hawk" Wolinski)
PRODUCED BY RICHARD RUDOLPH
Musicians (M2, M3, M4, M5, M6, and M8)
Randy Waldman : Keyboards and Synthesizers
Michael Sembello : Guitar
Nathan Watts : Bass
Steve Turner : Drums
Paulinho Da Costa : Percussion (except M6)
Michael Fisher : Percussion on M6
Musicians (M1, and M7)
Randy Waldman : Keyboards and Synthesizers
Paul Jackson Jr. : Guitar
Jimmy Johnson : Bass
Tony Lewis : Drums
Michael Fisher : Percussion
Horn Section
Gary Grant, Ron King, Bill Reichenbach and David Boruff
Soprano and Alto Saxophone Solos by David Bouruff (M4, M7)
Trombone Solo by Bill Reichenbach (M6)
Harmonica Solo by Ron Kalina (M2)
Background Vocals: Jim Gilstrap, Marti McCall, Darryl Phinnessee, John Lehman, Sherrie Payne and Lisa Roberts
CD情報
AOR CITY 1000 Series
DISC : 笠井紀美子 / KIMIKO【期間生産限定盤】
RELEASE DATE : 2016/08/17
NUMBER : SICP-4926
LABEL : ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
Amazon.co.jp
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ちなみに、上でお話しました、アリー・ウィリスの『サンプラーアルバム』については
当ブログにて過去に取り上げております。
1記事に片面という紹介をしているので、
4記事にわたりますが、興味のある方はどうぞ。
ALLEE WILLIS SAMPLER ALBUM <1>
ALLEE WILLIS SAMPLER ALBUM <2>
ALLEE WILLIS SAMPLER ALBUM <3>←上記楽曲のデモ版あり
ALLEE WILLIS SAMPLER ALBUM <4>
オマケ：
MASTER SOUNDシリーズのLP盤のスキャン画像です。
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