理佐の覇気に、その場にいる全員が固まってしまい、質問に答えようにも声が出せずにいた


「まぁ...いいや......」


そう言って、再び前髪をかきあげ深いため息をつく


「お嬢様と軍曹。ぺーちゃん呼んで。あと、外で待ってて。」


理佐がそう話すと、すぐにお嬢様と軍曹は頷き、病室から出ていった

おそらく、いまは素直に従うことが身のためだと感じたのだろう

病室に残された四天王は、未だに一歩も動けずにいる


「...どうやって、ここに辿り着いたのか...もう、それはどうでもいい。知ってしまったことを忘れろなんてことも言わない。ただ......副部長の話を聞かず、ここに来たことがムカつくんだよ。」

『...っ......』

「上の者に従えないヤツがいる学校は、1人1人がいくら強くても、まとまった人数で攻め込まれたら勝ち目がないんだよ。」


理佐の言葉に静かに耳を傾ける四天王


「いま、油断できない状況って分かんないのか?『四天王』って呼ばれてるなら分かってるだろ?」


感情的になったのも、学校のことを最優先に考えての結果だと分かり、四天王はハッとさせられる


「ここに来る余裕があるのなら、『四天王』としてやるべきことをしてくれ...」