玄関で、転倒してから膝が痛くなり、歩行が困難になったいう主訴です。
早速診察。
外傷はなく、内出血や腫れもありません。
靭帯や半月板損傷の有無も確認しましたが、いずれの検査法にも引っかからないのです。
膝には全く異常が無いのです。
もう一度院内を歩行していただきましたら、異常なほど、歩幅が狭く歩行がしにくい事がわかりました。
これは接骨院の守備範囲ではありません。
そう判断した私は付き添いの奥様に症状と、ある可能性をお伝えして、一番近い脳外科に、その足で行っていただきました。
後日、奥様が来院。
脳外科の先生から言われたのが硬膜外血腫だったそうです。
幸いに投薬と経過観察ですんだようですが、危ない所でした。
膝の打撲等と簡単に判断しなくて良かったです。
接骨院にも、範囲外の患者さんが、意外にみえるという事を思い知らされた出来事でした。
これからも細心の注意をはらって、診察に向かいたいと思いました。