韓国映画 未成年 2019年 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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いつも、ありがとうございますキスマーク

 

 

 

『はちどり』の日本での公開が

東京都 ユーロスペースさんから始まってますNEW

 

映画 『はちどり』 公式サイト

 

 

 

 

 

で、今日はこの映画について書きます・・・カチンコ

 

 

 

 

 

オトナはわかってくれない

コドモはわかりたくない

 

 

 

 

 

未成年 みせいねん

 

 

映画 『未成年』 公式サイト

 

 

【劇場情報】

 

東京 シネマート新宿 6月5日~上映終了

大阪 シネマート心斎橋 6月5日~上映終了

福岡 KBCシネマ 近日公開

 

名優キム・ユンソク初監督作 『未成年』 予告

 

 

未成年
原題:미성년
英語題:Another Child


(2019年、韓国、96分)

監督・脚本:キム・ユンソク
脚本:イ・ボラム
撮影:ファン・ギソク

ヨム・ジョンア - ヨンジュ
キム・ソジン - ミヒ
キム・ヘジュン - ジュリ
パク・セジン - ユナ
キム・ユンソク - テウォン


キム・ヒウォン - キム先生
イ・ヒジュン - ユナの父親
チョン・ジョンジュン - 葬儀場の従業員
イ・ジョンウン - 防波堤の女性
イ・サンヒ - 担当看護師
ヨム・ヘラン - 妊婦さんの母親
チョン・イラン - 病院の妊婦さん
キム・ヘユン - チョン・ヒョンジュ
ミラム - 看護師2
ユ・スンウン - 警備員
ソン・ドヒョン - ソン課長
ウ・ミンギュ - 防波堤の少年
イ・サンホン - 会社員2
ファン・ジェヨル - コンビニの客
イ・ユンジェ - コンビニ店長

配給:クロックワークス

 

 

『未成年』は韓国では2019年4月に公開されたShowbox作品で

俳優キム・ユンソクさんの初監督作品です。

 

キム・ユンソク監督が2014年に

オムニバス演劇の一編だったオリジナルを鑑賞して

映画として演出することを決心し

原作者であるイ・ボラムと共同で脚本を執筆したとのことですね。

 

私もこの作品は是非、スクリーンで観たいと思ってたんです。

ご存知のように去年の11月、シネマートさんの企画

「のむコレ3」でまず上映されたわけですけど

たしか、シネマート心斎橋さんでは1回だけの上映だったかな。

 

観れないかもしれないなあ、と思ったんですが

いつだったか、『未成年』は単独上映の告知が入ったんですよね。

それで、その上映を楽しみにしてて・・・観れましたよ(´∀`*)

 

 

同じ女子高の2年生であるジュリ(キム・ヘジュン)と

ユナ(パク・セジン)は気まずい状況にあった。

 

ジュリの父親テウォン(キム・ユンソク)と

ユナの母親ミヒ(キム・ソジン)が男女の関係であること

そしてユナの母親のお腹には

ジュリの父親の子どもが宿っていることがわかったから。

 

優等生で通ってきたジュリはことを荒立てずに収めようと考えるが

問題児だとされるユナは大人たちを見限ったかのような態度だ。

ジュリのスマホに電話してきた母親ヨンジュに

ユナは自分の母親とジュリの父親の秘密を明かしてしまう。

 

ジュリとユナの間に最初から確執が生じ

二人は教室で大ゲンカする。

 

結局、ジュリの母親(ヨム・ジョンア)ヨンジュも事態を知り

少女たちは親たちの思いとも向き合っていくことになる。

 

そんなある日、ジュリの母親とユナの母親が

顔を合わせることになり・・・。

 

 

大人たちの不倫って、まあ、みだらな関係(文化はてなマーク)の上に

ママが妊娠までしたあ~汗って事態が

最初は悪い形で二人の少女を出会わせまして

超・険悪ムードだったんですが、何となしに話し合っときたくって

何となく共に行動していくんですよね。

 

その、むしろ険悪だったはずなのに

何となく一緒にいる関係、悪くないんですよね。

映画として楽しいんです。

そして現実でもこのくらいの気持ちであれたら、と思いました。

 

高2といっても、女の子はもう大人ですよ。

だから、大人と対等に話そうともするし、問題とも向き合う。

けっこう強いですよ。

 

むしろ、大人の方が、大人ってまだこの程度

こんな歳なのに・・・って感じなんですね。

大人になったからって、何だって受け止められるわけでもない。

弱さもあるし、逃げもする。

 

結果として、でも、私はこの映画の主要キャラ5人の

誰も非難する気にはなれなかったし

誰も嫌いになれなかったです。

そう感じれたことが結果として嬉しかったですよ。

 

状況そのものは観てて苦しいところもありました。

宗教的な映画ではないけど、罰のようなものに遭遇したり

試練のようなものが誰にも降りかかりもする。

 

淡々系かと思いきや、なかなか衝撃度もあなどれない。

 

映画としては重いだけじゃないですね。

むしろ、軽さやコミカルもあった。

でも、人によっては強い悲しみにとらわれる気もするなあ。

 

まあ、わたしが知らないだけで、同じテーマの映画も

幾つか、あるんでしょう。

普遍のテーマの気がする。

 

まあ、『未成年』であることは、立場ですね、未成年って。

それと、恋愛はともかく、親が経験したことをまだしてないってこと。

それを未経験のままで、どう知り、認識して

折り合っていくかってゆうか。

 

二人はどんな人生を過ごすのかなあ、と。

 

 

ジュリ役のキム・ヘジュン 김혜준。

1995年5月8日生まれ。

 

『未成年』のあとの映画出演作でも

ペ・ソンウさんやソン・ドンイルさんが主演する

『Metamorphosis』(2019年)

チャ・スンウォンさん、キム・ソンギュンさんの『Sinkhole』(2020年)

ソン・ジュンギくん、チン・ソンギュさんの

『Season of You and Me』(2020年)に出てますね~。

 

それらの作品も観たいし、その時はキム・ヘジュンに注目ですね。

 

 

ユナ役のパク・セジン 박세진。

1996年9月6月生まれ。

 

映画の出演は『未成年』だけですが

ユン・シユンとキム・セロンが主演したJTBCドラマ

『魔女宝鑑 ホジュン、若き日の恋』(2016年)に出てるし

キム・ヘスとチュ・ジフンが出るSBSドラマ

『ハイエナ』(2020年)にも出ますね。

 

(写真:이데일리 TV Mobileさんから拝借してますひらめき電球

 

女優さんですよね~、高校2年生を演じた映画とは違うわ~。

 

この二人がホント、魅力的な表情なんです。

さすがユンソクさんが抜擢しただけはあるなあ。

 

 

ジュリの母親ヨンジュを演じるのはヨム・ジョンアさん。

 

何度も書いてますが

私がこうして韓国映画に熱中しまくることになったホラー映画

『箪笥 たんす』(2003年)の主演女優の一人なので

私にとって非常に特別な存在。

 

『ビッグ・スウィンドル!』(2004年)と

『チョン・ウチ 時空道士』(2009年)で

ユンソクさんと一緒に出てるんですが

二人が共演するシーンはなかったんですよね。

 

ジョンアさんの出演作はどれも好きだけど

あえて1作を選ぶと主演作の『ラブリー・ライバル』(2004年)ですね。

 

 

ユナの母親ミヒを演じたキム・ソジンさん。

 

私が初めて意識したのはハン・ジェリム監督の

『ザ・キング』(2017年)で、やっぱり一番印象的な作品は

『ザ・キング』でした。

今後は、『未成年』でしょう。

 

 

そしてジュリの父親を演じたキム・ユンソクさん。

1967年1月21日生まれ。

 

韓国映画を好きになれば

誰だってキム・ユンソクさんを好きになるに違いない。

 

私が初めて観た出演作が『チェイサー』(2008年)・・・

主役ジョンホの役でした・・・ホントにビックリしたな~目あせる

 

『楽しき人生』(2007年)、『哀しき獣』(2010年)

『10人の泥棒たち』(2012年)・・・

それからユンソクさんの出る映画はいっぱい観てきましたけど

ガッカリしたなんてことは一度もないし

いつもその演技に感動してきましたね。

ホントに作品をいつも傑作にする表現者である。

 

初めて劇場で観た出演作は

『ファイ 悪魔に育てられた少年』(2013年)で

それから『海にかかる霧』(2014年)、『極秘捜査』(2015年)

『プリースト 悪魔を葬る者』(2015年)、『天命の城』(2017年)

『1987、ある闘いの真実』(2017年)と全部じゃないけど観てきて

最新の公開作は『暗数殺人』(2018年)ですよね~。

 

私の特にお気に入りの出演作は

『亀、走る』(2009年)と『ワンドゥギ』(2011年)ですね。

 

『未成年』はそんなユンソクさんの初めての監督作品。

 

ユンソクさん演じるお父さんはとにかく段取りが悪いあせる

 

(写真:씨네21.comさんから拝借してますひらめき電球

 

皆さん、かっこええなあ~ヾ(*´∀`*)ノ

 

 

ジュリとユナの通う学校の先生はキム・ヒウォンさん。

 

まあ、普通の先生ですが、慧眼の人ではないなあ(;´∀`)

 

ラスト近く、女生徒たちからツボを押さえたツッコミを食らう。

 

 

ユナのお父さんを演じるのはイ・ヒジュンさん。

 

あまりにも的確すぎるキャスティングに出てきた瞬間

爆笑しかけましたがな(≧∇≦)

 

まあ、いかにもな人なのでユナの荒んだ態度の原因の一つが

このお父さんなわけですね。

 

 

途中で突如として登場して不穏な空気をかもすオバハン。

 

演じるは、あの『パラサイト 半地下の家族』(2019年)の

イ・ジョンウンさんですが、演技がホントに凄まじく上手い!!

いや、演技のことはよくわからない私ですら、この演技力は

わかるとゆうか・・・ホント凄いし、好きヾ(*´∀`*)ノ

 

ご苦労されたからこそ、到達できる芸術もある。

 

イ・ジョンウンさんを見るだけでも値打ちありです合格

 

 

詳しくは書きませんが

コミカル&無神経な役で出てくる

チョン・イランさんとヨム・ヘランさんひらめき電球

 

 

キム・ユンソクさんが監督した作品として考えると

映画としてどこにユンソクさん色を見いだせばいいのか

私には言えないですね。

 

それは、1作しかユンソクさんの監督作品を観てないので

ユンソクさんの色を私が感じるのも難しいですよね。

 

韓国の俳優さんによる監督作品としては

ヤン・イクチュン監督の『息もできない』(2009年)

パク・チュンフン監督の『トップスター』(2013年)

パン・ウンジン監督の『マルティニークからの祈り』(2013年)

ハ・ジョンウ監督の『いつか家族に』(2015年)

といった作品が思い浮かびますが

その中でもパン・ウンジン監督はもう、俳優さんとゆうよりも

映画監督専業って感じですよね。

 

とにかく、そういった作品群と比較しても

特に『未成年』は監督のエゴや我が感じられない

ただ、素材を丁寧に映画として監督した印象の作品でした。

 

 

でも、この物語をこうして映画にされたことで

ユンソクさんの人柄は感じられました。

やっぱり穏やかで、思慮深い方なんだろうなあ・・・

と私には感じられました。

 

特に若い二人の女優をこう演出されたこと・・・

あと、これは意識されてるかわからないけど

なんか、男であることの申し訳なさみたいなのもね~(^_^;)

 

どこがどう、とは詳しくは言えないけど

美しい画にハッとさせられる時もありました。

そういったことも考えてやっておられるでしょ。

 



ジュリとユナは最後にあることをしますが・・・

どうなんでしょうね、うわっ(>_<)あせると思われる方も

いるような気がしますけど・・・

私はそこで、ああ、これでいいんだ・・・これで良かったんだ、と。

 

静かな感動があったし、いい結末だと思いました。

その気持ちにも強く共感しました。

 

なんてゆうのかなあ、ホントに、彼女たちが経験した

いい悪いは置いといて、過ごした時間の中で

かけがえのないことを知った、教わったあとに

訪れた瞬間の空気がね、ホントにすごく好きでした。

 

みんな、今は何とか大丈夫、ありがとう、またね、みたいな。

それがあるから良かったとゆうか。

 

上手く言えないけど、あんまり大げさな映画じゃないからこそ

96分しかない映画だからこそ、伝わる何かかもしれない。

 

大人3人の退場の仕方はてなマーク

それも良かったんですよ。

 

 

『未成年』ですが、東京と大阪での上映は終わってしまったけど

福岡 KBCシネマさんが7月18日から公開なので

また観れる人は観てください。

もしかしたらまた上映してくれる劇場さんがあるかもしれないですね。

 

DVDの発売やレンタルはあるんでしょうか。

わかりませんが観たい方には全員、観てほしいですよね。

 

キム・ユンソクさんの監督作ってことを抜きにしても

素直に素晴らしい傑作でした。

私は観れて、ホントに嬉しかったですクラッカー

 

でわ、今日もありがとうでしたキスマーク

アンニョン(^.^/)))

 

 

 

 

 

 

DVDは10月2日、TCエンタテインメントさんから発売ですNEW