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映画「かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ」の感想

土曜日にようやく映画「かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ」を見てきました。


映画『かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』公式サイト

百田さんが登壇する舞台挨拶もあったようですが普通に子供達がいる劇場でにひひ

元々は観に行くつもりはなかったのですが、ネットでの評判があまりにも良すぎる。

特にガチゾロリ勢のみなさんが内容と共に、百田さんの演技も絶賛してくださってたので、

俄然興味が湧いて行く気になったら、ムービーチケットが懸賞で当たるというラッキーが発生キラキラ

早速行くぞ~と意気込んでたのですが、こんな感想ツイートを見つけて躊躇したのでした。


ゾロリのママ、ゾロリーヌはかいけつゾロリ本編にもちょくちょく登場するメインキャラクター。

つまり原作者の原先生やファンにとっては30年間、60巻分の想いが詰まっていることになります。

ベテラン声優、玉川砂記子さんが既に声をあてている人気キャラに、

その若い頃の声をゲストとして芸能人声優があてるというのは、

下手するとこれまでのイメージをぶち壊し、大ひんしゅくを買う危険性が大いにある。

過去に相武紗季さんがゾロリ映画のゲストヒロインキャラに声を当てたことがありますが、

それとは比べ物にならないほどの重責が、百田夏菜子には押し寄せていたのです。


そんなことに気づいてしまっては、しっかりと原作を知った上で見に行きたくなるのがオタクというもの。

というわけでアニメ1期のDVDからママ関連の強い話の入ったDVD(1、2、17、18巻)をレンタルし、

パパと思われるゾロンド・ロンが大活躍する長編映画、

映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!」もAmazonプライムビデオで視聴。
(アマプラでは権利上、本編は2期からしか配信されてない。)

見てみた感想は、子供向けだからくだらないおやじギャグやオナラ連発したりするのだけど、

とにかく話のテンポが良くてめちゃくちゃおもしろいビックリマーク

そして笑いやアクションだけではなく、昭和を彷彿させるよな人情話がジーンとくる。

特に母子の愛と絆の強さを感じさせられる話には、涙せざるを得ませんでした。

ざっと見てもゾロリーヌというキャラクターに込められた想いは、決して軽いものではない。

これは本当に大変な役を貰ったのかも知れない…。

そんなことを思いつつ、ようやく劇場へ足を運ぶ事がかなったのでした。


映画を見てきた感想なのですが…本当にすっっっごく面白かった!!

70分にギュッとやりたい事が詰め込まれ、怒涛のように展開しつつもしっかりまとまってる。

最後までに全ての伏線が回収され、ZZマークの秘密が明らかになる瞬間の感動は本当に凄まじい。

コミカルだけど決めるとこ格好良く決めるゾロリ先生と、ニヒルな格好良さをもつゾロンドと、

一人二役の山寺宏一さんの演技は本当に素晴らしく、声優ファンならずともその魅力の虜になるでしょう。

まるでタイプの違う2人の王子様が姫を助けるような話なので、

そういうの好きな女性ならはキュンキュンすること受け合い。

途中に挿入される歌や音楽も良いし、昭和30~50年初期の懐かしさを感じさせる美術もいい。

短い映画だけど、フルプライス払っても得した気分になれる映画と、自信を持ってオススメできます。


そして百田夏菜子演じるゾロリーヌに関しても凄く良かったと思います。

最初の第一声を聞いた瞬間、正直「誰?」って思ってしまった。

後々聴いてると「あぁ百田さんだ」とはわかるものの、それくらい違和感を感じなかったです。

モノノフではない原作ファンならば、我々よりもっと受け入れやすかったかもしれません。

そしてこの役、単なる守られるお姫様的存在じゃないんですよね。

ゾロリを助けて警察を手玉に取るほどのアクティブでキュートな女性だし、

まだ結婚前でゾロリを産んでもいないのに、時折母のような母性を覗かせる。

それがとてつもない大人っぽさを出して本当に魅力的。

更には原作を知っていると、彼女の仕草や言葉にキュンと来ると同時に、

幼き日に母を亡くしたゾロリの心情、天国から心配しつつ見守り続けていた母の心を思うと、

凄まじいまでの切なさに襲われて所々でジーンと来てしまいます。

各メディアに取り上げられた公開アフレコで、ゾロリ達にオムライスを振る舞うシーンがありましたが、


これに続く映画でのやり取りが本当に美しくて、切なくて、涙なくして見られなかったです。

これらは朝ドラで母親役を演じた経験を活かせたのが、かなり大きかったのでしょう。

百田夏菜子は30周年記念という大切な作品で本当に素晴らしい役を頂けたし、

その期待に彼女は十分応える仕事が出来ていたんじゃないかと、私は思います。

それからエンディングでの「夢は心のつばさ」も、物語とリンクしていてとても良かったなぁ。


普通に聴いただけでも名曲なのに、映画を見た後では心への響き方が段違いでした。

個人的には作曲の田中公平先生に、是非ももクロの曲を描き下ろして欲しいなぁ…。



という訳で、百田夏菜子推しならずとも、誰が見ても楽しめる作品に仕上がっています。

子供向けということで早い時間帯にやってて大変ですが、見れば必ず満足出来るでしょう。

まだ見ていないモノノフの皆さんも、是非劇場に足を運んで見てくださいね~音譜




<余談>
それにしてもゾロリーヌ、原作では閻魔様を裁判にかけて糾弾したり、
今作では警察を煙に巻く手際が良すぎたりとかなりの女傑で、
私服がヒッピースタイルっぽかったり、時代背景や街の名前的にも、
もしかしたら学生運動家だったのではとか妄想膨らんじゃいましたw

ぐーちよきぱーてぃーのブルーレイ届く。ポスター付き用梱包でクロネコ発送とはamazon優秀...

過去記事振り返り&オススメ番組

前回、前々回の記事を多くの方に見て頂き、「いいね!」も沢山頂きました。

わがまま歌姫の闘い vol.1

わがまま歌姫の闘い vol.2


何時間も書けて書いた甲斐がありました。本当にありがとうございますm(_ _)m



さて、今日は何気なく過去に書いたもの振り返って見たのですが、

3年前に書いたこれが武道館へと繋がっててなかなか感慨深かったです。


「彼女が主導権を握れるような仕事が増えていけば、
より自分自身を解放するコツが掴めて、
新しい可能性を発見していけるのではないかと、期待せずにはいられません。」


武道館でのソロコンサートはまさにそれで、

彼女自身の欲求を開放したからこそ、あれほどの素晴らしいステージになったのでしょうね。

そしてその為のわがままも、ファンを信用してくれてたからこそなんだなと思いました。

本当に信念がぶれない人だよなぁ得意げ




それから話は全く変わりますけど、AbemaTVで面白いアーカイブがあったのでご紹介。

数々のアイドル番組で司会などをつとめている土田晃之さんが、

アイドルが生き残っていくにはどうすべきかというテーマで、

現役アイドルを目の前にかなり赤裸々に講義していて面白いですにひひ


これを見ると、ももクロがずっとアイドルとして活動していく為に、

歌にダンスに演技のスキルアップ、対外的なPR活動など、

早くから先を見据えて手を打ってきたことの大切さが良くわかりますね。

それから信頼できる先輩共演者やスタッフさんなどと、仲良くなるのはやはり重要だったんだなと。

ただ土田さんの言う「こつこつヒットを打ち続ける」のではなく、

常に全力スイングで豪快に空振りすることも多々あったけど、

高打率でホームランを打ち続けて成功したのがももクロの異状さですね~。

それも誰かがミスをしても誰かがフォローできる、スタッフを含めたチーム力があったからこそかも。

などと当てはめて考えて見るとモノノフでも楽しめる番組となっています。

という訳で興味のある方は見てみてくださいね~音譜



わがまま歌姫の闘い vol.2

注)純粋なライブレポートでは無いです。あとやっぱ長い。

前回の続きです。

わがまま歌姫の闘い vol.1

語りきれなかったふたつめのわがままについて。



2017.10.20武道館、終盤のMCの最中に私は耳を疑いました。

それは、有安杏果の口から「大人たちと闘った」という発言が出たからである。

今回の武道館でのセンターステージと注釈付き指定席を実現するために。

これまでももいろクローバーZのメンバーが、大人たちの無茶振りやポンコツっぷりに、

不満を言うようなシーンは幾度となく見てきた。

しかし何事も楽しんでチャレンジ出来るメンバーの特性もあり、

これと言って大きな反抗をすることもなく活動してきたと思います。

それがももクロのメンバー、有安杏果の方から大人たちへ無茶振りをし、

己のわがままを押し通すために闘い、勝ち取ったというのだから、

これを驚かずして何を驚こうと言うのか。


彼女が武道館でセンターステージをやりたがってると言うのは、

私は注釈付き指定席について記事の中で予想していました。

注釈付指定席に思った事

ただ記事にも書いた通り、ももクロのファンクラブイベントに並列するソロコンサートなので、

彼女の希望を通すために大きな舞台転換をするのは難しいと思っていました。

ももクロは過去のコンサート「春の一大事2012~横浜アリーナまさかの2DAYS~」において、

エンドステージ仕様からセンターステージ仕様にたった一晩で転換するという離れ業を見せました。

この空前絶後のライブをきっかけにももクロチームは結束力が強まり、

様々な無茶振りを乗り越える力がついたと、演出の佐々木敦規さんは語っています。

しかし、スタッフのみなさんが一同に口を揃えて言うのは「もう二度とやりたくない」の一言。

それほど一晩で舞台を転換するということは無茶苦茶な作業なのでしょう。

それを鑑みれば、有安杏果のセンターステージ案は却下されるのが当たり前のことなのです。


ココロノセンリツの舞台セットは、ももクロのライブでも使うエンドステージに、

センターステージとそこへ向かう花道を配置した形になっていました。

これだけ聞くと、ただ単に元あるステージにオマケを足した程度に思えるかもしれません。

しかし、有安杏果こだわりの演出を実現するためには簡単には行かなかったでしょう。

センターステージにスポットを当てるために、それ用の照明を用意しなければいけない。

前回にも書きましたが、センターステージの足元にもLEDライトも仕込まれ。

花道を駆け抜けるためのハイビームもメインステージ後方に用意されてました。

それから、メインステージ裏に作られた注釈付き指定席のお客さんにも十分に楽しんで貰えるよう、

追加のスピーカー、アリーナ最後方には大きなLEDスクリーンも用意されていました。

また、お客さんが入るエリアが変わるということは、座席や防護柵の設営だけではなく、

それに合わせた警備プランも丸々変更しなければならない。

これらの演出を実現するためには、それだけの機材追加と設営、

オペレーションする人員、リハーサルにかかる時間、そして膨大な追加費用が当然発生します。

ただでさえバンドセットやストリングスチーム、ダンスチームも入る今回のコンサートは、

既に一アイドルのソロ活動の範疇を超えたコストがかかっている。

そう考えれば、これらの演出はかなり実現が難しいものだったと想像できるのです。


基本的にももクロチームは、彼女達の願望は可能な限り実現するように努めてくれていました。

過去の他のメンバーのソロ活動やイベントを見ていても、本人の意向が殆ど反映されています。

そのチームの大人たちですら難色を示したのですから、

彼女の演出プランは相当な無茶振りだったのだと言えるでしょう。

だが彼女はそれでも自分のわがままを押し通した。

そのためには、いつも支えてくれている大人たちと闘わざるおえなかったのです。

ソロ活動2年間の集大成としての武道館、

最後の「ココロノセンリツ~feel a heartbeat~」として位置づけたこのコンサートだけは、

絶対に演出プランを妥協することは出来なかったのでしょう。

彼女はインタビューなどでソロ活動のことについて聞かれると、

「1人で全てやる事の責任」について語る事が多かったように記憶しています。

成功も失敗も全て自分の肩にのしかかってくることを、誰よりも深く理解していた。

だからこそ、ファンやスタッフへのわがままを通したことは、

その信頼関係を揺るがしかねない、相当の勇気のいる行為だったと言えるでしょう。

彼女は「一寸先は闇」という言葉を使ったりと、ネガティブな思考も持ち合わせていますが、

まさにこのコンサートが失敗に終わったならばそうなりかねない。

これまでに無いほどの、不退転の決意を持って臨んでいたのは想像に難くありません。


そして彼女のその強い覚悟は、武道館を最高のステージへと見事に昇華させました。

武道館のど真ん中に、有安杏果が拳を上げて立った瞬間の興奮。

アカペラで歌い始められた「小さな勇気」の力強い歌声。

たった一瞬で9400人を超える人々の心は震えました。

その時の感動を、杏果バンドとして参加していた太田貴之さんもこのように語っています。



有安杏果「ココロノセンリツ ~feel a heartbeat~ Vol.1.5」in日本武道館。 たぶん一生忘れられないコンサートの1つになりました。いや、たぶんじゃないな。。 1曲目、センターステージに本人登場してアカペラで歌い出した瞬間、カッコ良すぎて震えた…。涙も出そうだったけど1曲目がなかなかの難曲だったのでめちゃめちゃ必死にこらえました…。 その後も終始カッコ良かった。いろんな思いがこもりまくって爆発してるように見えました。 有安杏果というアーティストに出会えてとても貴重な経験をさせてもらった気がしてます。 人や人の心を動かすのは地位や才能、お金や権力じゃなくて結局はハートですね。 ボクは昨年のvol0.5大分から参加させてもらって今年のツアー、先日の仙台、武道館、、と。この先もずっとvol100くらいまで続いていったら良いなと思ってたんですが、どうやら先日の武道館で「ココロノセンリツ」シリーズは終わり?みたいですね。。寂しい。。 素晴らしいシンガーソングライターだからゆっくりで良いからソロ活動は続けていってほしいなー。また一緒に音楽やりたい!あと打ち上げもしたい…(笑) #有安杏果 #ココロノセンリツ #ココロノオト #日本武道館 #ココロノ栄養

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一流のプロミュージシャンの涙腺すら、出だしの一瞬で刺激するかっこよさ。

それはアリーナ席、スタンド席、天空席、そして注釈付き指定席、

武道館にいた全ての人々に届いていたと思います。

そしてあのセンターステージがなかったら実現できなかったことも。

おそらくそれは、彼女と闘った大人たちをもねじ伏せるのに十分な説得力を持っていた。

私はそのように確信しています。


それからセンターステージだけではなく、360度全てをお客さんで埋め尽くすという、

彼女のプランは見事に成功していたと思います。

注釈付き指定席を始め、白いTシャツとタオルを装備したお客さん達の笑顔と拍手は、

まるでコンサート演出の一部のような効果を生み出していました。


また演出上、一緒に合唱する事も多かったので、

あらゆる方向から歌声が響いてくる様は、とてつもない一体感を感じることが出来ました。

アンコールの逆再生メドレーの中でマイクを通さず歌われた「小さな勇気」も、

最上段の席にまでしっかり届いていたようですし、距離感もとても良かった。

そして武道館の広い空間に、全方位から降り注ぐ万雷の拍手と歓声。

特にアンコールラストの「Another story」は凄まじかったです。

埋め尽くされた客席からはこの日最大音量の手拍子、

センターステージで顔を真っ赤に紅潮させながら、全てを絞りつくすように全力で歌い踊る有安杏果。

その姿はまるで、ロックの神様が彼女に憑依しているかのよう。

終わった瞬間の熱狂は凄まじい拍手と歓声を生み、渦を巻いて武道館というロックの殿堂を激震させた。

どんなに映像や音響が進化したとしても、あの興奮と感動をパッケージ化するのは不可能でしょう。

有安杏果の歌とダンスといった基本となるパフォーマンスはもちろんのこと、

彼女を支えたバンドメンバー、スタッフ、一体となって盛り上げた観客、

世界観を見事に表現した演出、全てがそろったからこそ生まれた熱狂と感動。

彼女が闘ってまで実現したかったものが、そこに間違いなくありました。

数々のトップミュージシャンと共演する太田貴之さんが、

「一生忘れられないコンサートの1つになりました」と語ったように、

あの空間にいた誰もが一生忘れられないコンサートになったのでは無いでしょうか。



そしてこの闘いは我々を感動させただけではなく、

ももクロとしての未来に新しい可能性を感じさせてくれたと、私は思いました。

かつて彼女達は大人の言われるがままに、様々な無茶振りという名の壁を与えられ、

それを乗り越えていくことで成長し、我々に感動を与えてくれました。

しかしあの国立競技場で百田夏菜子が演説した通り、もう大人たちは壁を作ってくれなくなりました。

それが故に解りやすい目標や、成長の指針のような物がなくなり、

モチベーションを維持できずに他界したファンも多くいた現実があります。

しかし、有安杏果はこのココロノセンリツプロジェクトにおいて、

初めて大人たちに対して逆に無茶振りをし、コンサートを大きな成功へと導いた。

これは大きな成長と言えるのではないかと、私は思います。

もちろん互いの意見が合致して穏便に事が運ぶのが理想ではある。

ただ、表現者として絶対に譲れない部分があるときには、闘ってでも勝ち取らなければならない。

かつてももクロのマネージャー川上アキラは、元レーベルの人間が反発する中、

自らの意見を押し通して「行くぜっ!怪盗少女」をA面曲に持ってきた。

ステージ演出の佐々木敦規は「この演出は予算的に難しい」と反対されても、

TV映えを意識した演出を曲げずに、初の日本青年館単独コンサートを大成功させた。

ももクロがブレイクした影には、業界の常識と闘い続けてきた大人たちの姿が常にあったのです。

武道館における有安杏果の闘いは、今まさにその大人たちと肩を並べる所にたどり着いた。

表現者として本当のスタートラインに立つ、象徴的な出来事であったと言えるでしょう。


百田夏菜子が国立競技場で「大人はもう壁を作ってくれない」と演説したあと、続けてこう言いました。

「今度は自分たちで、大人の事情とか関係なく、
 もっといろんなことをやっていけたらいいなって思いました」


そう、これからが本当に大人の事情と関係なく、

ももいろクローバーZ自らが思い描いた夢を実現するために闘っていく時代が来る。

有安杏果はその先鋒として、大きな戦果を残すことに成功したと思います。

これが起爆剤となり、彼女達の活躍がこれまで以上に大きく広がり、新たな感動を作っていくでしょう。

そんな未来を予感させる「ココロノセンリツ ~feel a heartbeat~ Vol.1.5」なのでした。




わがまま歌姫の闘い vol.1

注)純粋なライブレポートでは無いです。あと長い。
2017.10.20は有安杏果のソロコンサート「ココロノセンリツ vol.1.5」が大成功のうちに終わりました。

彼女が集大成と言っていた通り、歌も楽器演奏もダンスも、過去最高に素晴らしいコンサートでした。

更に言えば、ラストでスクリーンに投影されていたように、

総合プロデューサー有安杏果としての手腕が大きな要因だったのでしょう。

彼女はこのコンサートにおいて2つの大きなわがままを言い、それを貫き通しました。

その折れない心は間違いなく、このコンサートを成功に導いたと言って過言ではないと、私は思います。



ひとつめのわがまま。

有安杏果は10.15に生配信されたLINE LIVEにて、

武道館でのソロコンサートにおけるペンライト使用の自粛を呼びかけました。

有安杏果のココロノセンリツ♪グッズ大公開SP!~武道館編~

その発言に当然のように一部モノノフは荒れました。

百田夏菜子が国立競技場の聖火台で、

「私達が暗闇に包まれた時は、その明かりを頼りに進んで行きたい」と語ったように、

オタクにとって推し色のペンライトと言うのは正義の剣に等しい。

有安杏果自身も、緑色に染まった国立などの様々なシーンで感動の涙を流し、感謝の言葉を口にしていた。

その過去を否定されたようなものだから、困惑したり怒る人間がいても無理はないのである。

しかしこの「ペンライト自粛」の流れは唐突に訪れたわけでもなかったりします。

これまでのココロノセンリツプロジェクトの流れ自体が、その方向性へと常に向かっていた。

彼女の初ソロコンサート「ココロノセンリツvol.0」においては、

自己プロデュースで13種類ものオリジナルグッズを展開したにも関わらず、

アイドルグッズとしては売れ線なはずのペンライトがラインナップにはなかった。

他のメンバーのソロコン、ペアコンではもれなくラインナップされていたし、

今やアイドルではないアーティストのグッズにもラインナップされるのもざらである。

エゴサーチでファンのニーズを良く解っている彼女が、

これを外してきたことは何らかの意図があることは目に見えていました。

そしてライブの内容でも、彼女とバンドマンは盛んにハンドクラップを煽っていた記憶があります。
(最近でもブログで「声や拍手に優る楽器ってないって思う。」などと語っていた。)

これらのことから私は、彼女はソロ活動におけるペンライトを用いた応援を、

積極的には求めてはいないのだと感じたのでした。

更には自分のイメージカラーである緑色も極力使わない。

何物にも染まっていない白を基調としたグッズラインナップ。

それらが、彼女のソロ活動はももクロの活動の範疇では創造することが出来ない、

独自の世界観を構築しようとする強い意欲に満ちあふれていると感じました。


そしてその後も、彼女はソロ活動において脱ペンラ、脱ももクロを推し進めていたように思えます。

ももクロの現場には極力自分のソロ活動、特に曲は持ち込まない。
(武部聡志との最後の二人きりの演奏だったGF16は例外)

vol.0.5でも様々なグッズが販売されたものの、やはりペンライトは無く、東名阪ツアーでも同じく無し、

更にはオリジナル曲が充実したことにより、ももクロの楽曲もセットリストから完全に姿を消しました。

私は名古屋の2日目に参戦したのですが、

この頃からペンライトを持つのを辞め、緑色のグッズも極力持ち込まないような、

彼女の意図を察したファンはかなり増えていたと思います。

それでもやはりペンライトを点灯するファンがまだまだ大半だった。

ただ、このソロツアーから明らかに変わったのが、照明になどよる光の演出である。

ステージの暗転、ピンスポット、落ち着いた淡い色を多用することで、

より彼女の存在感を高め、観客の曲への集中力を高める効果を生み出していた。

またスクリーンに映し出す彼女の撮影した写真、「色えんぴつ」「Catch up」のアニメーションなど、

これまでのステージでは見られなかった新しい演出の数々が取り入れられました。

暗闇、そこに浮かび上がる一筋の光、曲と一体化した映像演出。

それはかつてペンライトの使用を完全に禁止された、「GOUNN」ツアーをも彷彿させるもの。

それを存分に体感するのにはペンライト、特にギガライトの強烈な緑色の光は、

もはや雑味となってしまうのではと、私は感じたのを覚えています。


そして開催された追加公演。

vol.1.3は殆ど情報を入れていなかったのだけれども、やはりペンライトは多かったと聞きます。

このままでは武道館でも同じような形になってしまうため、彼女は冒頭の決断をしたのでしょう。

彼女のソロ活動を「アーティストぶっている」と批判するモノノフは若干ながらいるし、

緑色のペンライトに対するモノノフの想いの強さも、

ソロ活動が楽しそう過ぎて、ももクロを脱退してしまうんじゃないかと心配する声も、

エゴサーチを欠かさない彼女の目にも沢山届いていたはずです。

ペンライトの自粛呼びかけは、それらの論争に拍車をかけるのは目に見えていました。

それでも彼女は決断せざるを得なかった。

集大成、最後の「ココロノセンリツ~feel a heartbeat~」を思い描いた通りに表現するため。

どのような批判も全て自分で受けとめようという強い意志で。

だから公式アナウンスでの「禁止」という形にせず、

あくまで自分の言葉で、生中継を通して伝える形にしたのではないでしょうか。

LINE LIVEでは続けて「絶対に来てくれた皆が、最低でも値段以上と思えるライブにしたい」と語りました。

表現者としてのこだわり、わがままを受け入れてもらうからには、

そのマイナス分を帳消しにするだけの、圧倒的パフォーマンスを見せなければ観客は納得しない。

そのことをしっかりと自覚していたからこそ出た言葉でしょう。

あえて自分に負荷をかけ追い込んだ、有安杏果の大勝負の始まりでした。



さて、時が経ち実際に武道館公演が終了した今。

振り返ってみれば、彼女はその闘いに見事勝利したと言えるのではないでしょうか。

少なくとも私は「ペンライトが振れないのが残念だった」みたいな感想は見ていません。

むしろ彼女のパフォーマンスと、仕掛けた数々の演出を絶賛する声に溢れていました。

東名阪ツアーでも使われた、スポットや淡い青や紫を基調とした照明は、

武道館の規模にもアジャストされて、曲の雰囲気を見事に盛り上げていました。

さらに今回は、足元のLEDライトによるハイビームが効果的だったように思えます。

シューズがキラキラ光って躍動感が強調されたり、光の中で浮かび上がる雰囲気を作ったり。

あえて陰影を作って大人っぽさを出したりと、様々なシチュエーションで絶大な効果を発揮していました。

そして特に素晴らしかったのが本編ラストの「ヒカリの声」でのイントロ。


メインステージから伸びた強烈な2本のヒカリの中、

センターステージへと一気に駆け抜けていく彼女の姿は、

まるでヒカリのトンネルを駆け抜けていくかのようで、曲のテーマと完璧なまでシンクロしていました。

このコンサートを象徴する、最も印象的なシーンと言えるでしょう。

これらの演出は、客席が完全な暗闇になっているからこそ、

最大限に効果が発揮されていたと言って過言ではないと思います。


それから、私が今回見ていて「有安杏果は実にクレバーである」と思わせる流れがありました。

それはオープニングからの一連の流れ。

vol.1.3では「ヒカリの声」から始まる一気に盛り上げようという意図を感じるセットリストでしたが、

武道館では「小さな勇気」→「心の旋律」というしっとりした曲でスタート。

彼女は後に「アルバムの曲順を意識したセトリ」と語っていたのですが、

それだとこれほど前に「小さな勇気」が入るのは不自然に思えます。

しかし私はこの流れを体感しながら、このコンサートでの「ペンライトの不要生」を観客へ感じさせる、

見事な演出になっているのではないかと感じたのでした。

まず、今回導入されたストリングスチームによる「ココロノオト」メドレー。

彼らがスポットライトに照らされ、奏でるクラシカルな音色で会場全体が一気に厳かな雰囲気に。

そして青くぼんやりとした照明の中、センターステージから有安杏果が登場。

会場からは熱狂的な歓声が上がったのだけれども、

ピンスポットに照らされた彼女がマイクを取ると、そのヒリヒリとした気配に一瞬で静まりかえる。

アカペラで歌いだされた「小さな勇気」に皆、息を呑んで聴き入りました。

そしてそのままセンターステージで「心の旋律」と、

特にメッセージ性の強い2曲が情感込めて歌い上げられると、

彼女はまるでコンサートが終わったかのように、四方に深くお辞儀をしたのでした。

この一連の流れと深い礼、その本当の意味は私にはわかりません。

ただこの日、この会場にいた殆どの人間は理解したと思う。

このコンサートにペンライトは必要ないと。

光る棒を振って、歓声を上げることだけが場を盛り上げるということではない。

歌と音楽、それを奏でる歌姫の存在を際立たせる光と闇。

そのコントラストが会場を極上の空間へと誘うのだと。

この演出はそれを気づかせてくれるのに、十分な説得力があったと私は思います。

実際、コンサート開始時点では、まばらではありますがまだ多くのペンライトが光っていましたが、

この一連の流れの最中に、意図を察して光を消してくれた人も何人かいました。

さらに彼女がMCでもう一度「消してくれると嬉しいです」とお願いすると、

しつこくレスを貰おうとグルグル回してる人も私の視界に1人だけいましたが、

最終的には全員がライトを消して、その後のMCやアンコール中も誰一人付けることはありませんでした。

そして満員のお客さんからの拍手と歓声、大合唱でコンサートが最高に盛り上がったのです。

彼女の演出に込めた想いが、お客さんにしっかりと伝わっていたと言えるでしょう。


今回のコンサートは、ラストに「総合プロデュース 有安杏果」とクレジットされたとおり、

彼女の音楽家としてだけではなく、演出家としての力量も試されたステージだったと思います。

佐々木彩夏のファンファーストとも言える、エンターテイメント性を追求した演出とは真逆な、

自身の音楽性を徹底的に追求した、アーティスティックな内容として完成されていたと言えるでしょう。

まだ駆け出しの演出家とはいえ、この2人がももクロというチームに在籍している事、

それは今後のグループにとって大きな財産になっていくのは間違いない。


5人がそれぞれ違う方向性のソロ活動をすることで互いに高めあっていける。

「Chaimaxx」の歌詞にあるような最高のパートナーでライバルとして、

これからも成長していく姿を期待したいと思います。


長いので次回に続きます!





ちなみに私は2曲目の「心の旋律」が終わって拍手してる最中に、

「あぁ、もう値段以上のものは貰えたな」という気分になってしまいましたにひひ
 
最高に得した気分になれたコンサートでしたよキラキラ

「ココロノオト」に有安杏果の本気を見た

2017年10月11日、有安杏果のデビューアルバム「ココロノオト」がついに発売されましたクラッカー


ココロノオト【通常盤】

本当に素晴らしいアルバムに仕上がっていて、私もめちゃ聴き込んでおりますにひひ

さて今回はこのアルバムの感想を書くのですが、

いわゆる楽曲への感想ではなくて、アルバム全体を聴いたり、インタビューを読んだりして感じた事。

普通のレビュー物とは少し違った感じで書こうと思います。




去年の11月7日、有安杏果はLINELIVEにて生配信。

大分で行われる「ココロノセンリツ vol.0.5」で販売するソロコングッズ紹介をしていた。

有安杏果のソロコングッズ大公開でありやす♪大分編

しかしこの時のコメント欄にはグッズに関する事よりも、

「ハムスター」などの未音源化曲をCD化する要望が大量に流れていました。

当時、新曲「小さな勇気」は熊本地震のチャリティーとして配信されるのに、

既に発表されていても配信されない曲がある事に、不満の声を上げる人が多かった記憶があります。

なのでグッズの感想よりも、それらの人の要望で埋め尽くされてしまう始末。

あまりに大量に流れるので杏果本人も拾ってはくれたものの、基本的には笑ってスルーするだけ。

普段はファンの声には出来る限り答えてくれる、彼女としては異例なほどの塩対応。

そんな有安杏果の姿を見ていて私は確信したのです。

「あぁ、彼女はフルアルバムが完成するvol.1の開催まで、音源を出す気がないのだな。」…と。

出来た曲を小出しにするのではなく、シンガーソングライター有安杏果の作品をきちんとした形にしたい。

初めて一般流通で販売する処女作を、寄せ集めのベスト盤のようなものにする気はない。

そんな確固たる信念のような物を感じ取って私は興奮し、

まだ発表もされていない、彼女のオリジナル曲だけで構成されるであろう

「ココロノセンリツvol.1」の開催を想い、期待に胸をふくらませたのでした。


その後、「vol.1」ツアーはやはり彼女のオリジナル楽曲のみで構成され、

様々なサプライズもあり、期待以上の内容にファンも大満足のコンサートとなった。

しかし私の予想に反して、肝心のアルバムの発売はツアー後になってしまう。

仙台、そして武道館の追加公演の前に発売と、一見タイミングが良さそうにも思えるが、

本来ならツアー前に発売して、全曲を深く聴き込んでからコンサートに臨んでもらうのがセオリー。

なにゆえそんな出し惜しみをしたのかと疑問に思っていたのですが、

ここ数日に出回った彼女の単独インタビュー記事を読んで、深くその理由を理解できた気がします。



ももクロ・有安杏果、ソロ活動で「アイドルとしてはできないことをやりたい」
ORICON NEWS


有安杏果(ももいろクローバーZ)「ココロノオト」インタビュー
感情の軌跡詰め込んだ夢の1stソロアルバム (1/3) - 音楽ナタリー


有安杏果に取材。ももクロとは異なる、ソロで見せる大人びた一面
インタビュー : CINRA.NET

とにかく、彼女のレコーディングに対する姿勢が、凄まじいまでに愚直と言えるのです。

楽曲提供者だけではなく、アレンジャーともコミュニケーションをとって曲を作り込み、

出来る限りオケのレコーディングやミキシング作業にまで足を運び、

より自分のイメージ通りの音楽を具現化することに余念がない。

そのこだわり方はとてもアイドルのソロ活動とは思えないレベル。

彼女の職人気質がいかんなく発揮されていたと言えるでしょう。

そしてそれが故に、ツアー開始前にアルバムを出すことは困難だったのではないかなと。

vol.0.5以降は自身の大学卒業という大きなイベントがあり、

ももクロとしての活動においても、春の一大事、青春ツアー、夏の馬鹿騒ぎと、

川上アキラがライブの年と位置づけただけあって、かなりタイトなスケジュール進行だったといえます。

更にココロノセンリツvol.1に向けた楽曲作り、演出などの総合プロデュースも手掛けたのですから、

彼女の望む形のレコーディングスケジュールは取れなかったのではないか。

結果、ツアー後に未完成曲のレコーディングに本腰を入れ、

追加公演前に発売という形になったのではないかと私は考えたのでした。


そして彼女のそれらの"こだわり"は「ココロノオト」というアルバムを、

結果として大傑作として仕上げることに成功している。

音の作りこみという点では、これまでのももクロ作品の中で最高傑作になったと私は思います。

よくももクロの曲はCDが発売されてから、ライブで披露されて初めて完成されると言われます。

実際「AMARANTHUS」「白金の夜明け」の2枚のアルバムと比べると、

後に発売されたBlu-ray&DVDの特典として付いていたライブ音源の方が聴いていてしっくり来る。

私などはアルバムよりも、こちらの特典音源の方ばかり聴くようになりました。

これは会場のライブ感や、バンドとのグルーブ感が伝わって来るからなのはもちろんなのだけど、

やはりももクロのレコーディングは厳しいスケジュールの中で、詰め込まれて作っているからかなと。

メンバーは1人ずつ別々にブースに入って歌を取るし、

バンドのレコーディングも一緒ではなくバラバラで、後から別々に音を足す場合もある。

先に上げたナタリーのインタビューでも語ってる通り、

レコーディングが終わってしばらくしてから、曲の全体像がわかることなども多い。

なのでどうしても彼女達が曲としっかり向き合って理解を深めるのは、

パズルのピースが完全に揃った、ライブで歌いこんでからになってしまうのです。


しかし今回の「ココロノオト」に収録された曲はこれまでとは違います。

有安杏果が自ら1から発案し、楽曲提供者やアレンジャーと意見をすり合わせ、

オケのレコーディングにも立ち会い、場合によってはもう一度それに合わせて歌を取り直す。

その凄まじいまでの作り込みようは、初回限定盤Aのメイキングに収められている、

深夜にも及ぶ制作風景を見れば伝わって来ます。


ココロノオト【初回限定盤A】

なので「ココロノオト」というアルバムは音源化の時点で、

彼女のイメージ通りの完成形が出来上がっていると言えるのでしょう。

彼女の歌を中心としたバンドや打ち込み音の臨場感が本当に素晴らしく、

楽曲への没頭感がこれまでにないレベルに仕上がっているのは、その為だと言えると思います。


その結果、先の「AMARANTHUS」「白金の夜明け」とは逆転した現象が私には起こりました。

このアルバムの初回限定盤Bには、vol.1東名阪ツアーのライブ音源が特典として付いています。


ココロノオト【初回限定盤B】

もちろん私はこちらも手に入れて聴いてはいるのですが、

作り込まれた音源のクオリティーの高さに惹かれ、現在はオリジナルの方ばかりを聴いている状態です。

ライブ音源の生々しさやエモさも確かに魅力ではありますが、

それをも上回る満足度がこのCDには詰まっていると私は感じています。
(特に「遠吠え」「色えんぴつ」などの新曲のクオリティはvol.1よりも高くなっている)

まだまだミュージシャンとして駆け出しの有安杏果ですが、

彼女の愚直なまでの情熱は、参加したスタッフや音楽家たちの心を動かし、

デビューアルバムとは思えないハイクオリティーに仕上げる事が出来た。

シンガーソングライターとして、最高のスタートラインに立てたのではないかと思います。



最後に話は変わりますが、彼女は過去に何度か「自分の声が嫌い」という発言をしています。

確かに少しだみ声気味でハスキーな声を持つ彼女にとっては、

高城れにのような美しいクリアボイスに憧れるというのもわかる気がします。

ただこのアルバムを聴けば聴くほど、彼女の魅力はこの声があってこそだと改めて思いました。

「愛されたくて」では、まるでシャイな少年のような声に聴こえるし、

「裸」ではそのハスキーさが大人っぽい愁いをまとう。

「TRAVEL FANTASISTA」「ヒカリの声」などでは伸びやかでストレートな声が曲に煌めきを与える。

曲によって様々な表情を見せながらも、どれを聴いても有安杏果の特徴ある声なのだ。

売れ線の綺麗な声の持ち主はいくらでもいると思う。

しかし1度聴いただけで誰もが「有安杏果」とわかるようなオンリーワンの声、

これはソロ活動をしていくにあたって、大きな武器になっていくでしょう。

これからも、その愛すべき声が多くの人々に届くよう、応援していきたいと思います。



<おまけ>

レコーディングが終わって、湯上がりみたいに上気した表情がとても素敵得意げ

注釈付指定席に思った事

先日、有安杏果の武道館コンサート「ココロノセンリツ~feel a heartbeat~Vol.1.5」の当落が発表。

結構な当選率で、緑推し以外でもチケットが行き渡っていて何よりです。

私も注釈付指定席ですが武道館行きが決まりましたにひひ



ただこの注釈付指定席について、今日になって少しTwitterが荒れてました。

おそらくは昨日杏果が書いたブログが発端で、



今朝投下されたkwkmツイートが焚き付けた感じですかね。
(誤送信がついてないのでガチなやつ)


そもそも「緑推しばかりが注釈付きに追いやられてる」みたいなツイートを見かけましたが、

これは全くの見当違いだと私は思ってます。

「見えにくくてもいっから杏果の歌が聴きたい!」なんて人は濃い杏ノフが殆どなんですから、

Twitterにいつもいるような濃い人が目立つのは当然なわけです。

ライト層や他押しの方が通常席に当たってるように見えるのは単なる錯覚じゃないかなと思います。

そんな区別を意図的にした所で、杏果や運営に何もメリットはありませんしね。


それから「注釈付席が同じ値段なのはおかしい!」と吠えてる人もいますが、

なんか注釈付席を見切れ席と勘違いしてませんはてなマーク

チケット販売ページを見てみると、

有安杏果ソロライブ「ココロノセンリツ~feel a heartbeat~Vol.1.5」
※注釈付指定席は、メインステージ・ライブ演出・映像・および出演者のパフォーマンスの一部が見えにくい場合がございます。

と書かれている。

「見えにくい」ではなく「"一部"が見えにくい」なので、

通常の見切れ席のようにほぼステージの裏しか見えないなどと言うことはありえないでしょう。

そもそも過去には日産スタジアム大会などで「見切れサイド席」が安価で追加販売された実績がある。

それを注釈付指定席と言い換えて定価で売るような、アコギな商売する必然性がないです。

杏果のブログやLINEライブで語っていた通り、

東名阪で見づらかった席と同等くらいなんじゃないのかと思いますね。

もう少し彼女の「どこの席の人にも届くように全力を出し尽くして歌います!!」

「1人でも多くの人に歌を届けたい」
というワガママを、信用してあげませんはてなマーク

批判するなら、その後からでも遅くはないはずです。



さてここからは完全なる私の妄想。
 
なにゆえに「注釈付指定席」のようなものが生まれたのかということ。

私は当初、アンジェラ・アキさんのピアノ弾き語り武道館ライブのように、

センターステージみたいなのを杏果が考えていて、

アリーナだとバンドセットが視界を遮ったり、スクリーンが上すぎて見えないなどがあって、

場所によって注釈付指定席という形で販売したのではないかと思いました。

でもそれもやはり違うのかなと。

なぜならこの「ココロノセンリツ~feel a heartbeat~vol.1.5」は、

ももクロのファンクラブイベントと並列して行われるイベントだから。

あくまでももクロのファンクラブイベントがベースで、

それに追加公演は乗っかった形になっている。

1.5が夜公演、翌日の「学生祭り」が昼公演なのを考えれば、

ステージを大きく転換するような余裕はない。

とすれば、ステージ構成はあくまでももクロのイベント用に作られていて、

杏果が想定した演出を入れるには若干無理が生じているのではないか。

などと想像してみたりしたのでした。

まぁ、LINEライブ見た感じだと、もっと単純に遠いとかモニター見えないとかだけかもですけどねべーっだ!

とりあえず10月10日に発売される「ココロノオト」と、

仙台&武道館でのコンサートを楽しみに待ちまましょう音譜





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